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健康トピックス

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来る4月9日土曜日は臨時休業いたします。ご注意ください。

春真っ盛りです。
今年は気温が低くなかなか春を実感できずにいましたが、本日ようやく暖かくなり桜の花も一気にほころんでいることでしょう。

私たち日本人にとって”サクラ”は特別な植物です。
それまで枯れ木のようになっていたサクラの木に、春になると突然芽吹いて樹木全体を覆うように花が咲きそろい、そのうちハラハラと花吹雪になって散ってゆきます。
この光景をみていると「ああ日本人に生まれてきて良かったなあ」と思う瞬間です。

今から1200年以上前の平安時代、怒涛のように中国大陸から当時最先端の医療が日本に流入してきましたが、それ以前にも日本固有の医療があったはずです。今となってはその様子は知る由もありません、ただ痕跡が書物となって残っていると言われています。『大同類聚方』という書物がそれでです。
{ 『大同類聚方』は後代になって作られた偽書だとも言われます。しかしその内容すべてが偽物かどうか議論されています}

その中に「オオミワグスリ」といわれる処方が記載されていると言われます。それはサクラの花と樹皮を煎じて服用する処方だとか。出来上がると淡い桃色の液体になるとも言われています。
春になると得体の知れない疫病が流行するとされていました。春ののぼせによって精神的に不安定になってしまう状態をいうのでしょうか、そういった疫病を鎮める効果があると言われる処方です。

このサクラの樹皮ですが、これは今でも生薬として使用されます。生薬名を「桜皮:おうひ」といいます。皮膚病に使用される「十味敗毒湯:じゅうみはいどくとう」という漢方薬のみに配合されています。
この桜皮は日本固有の生薬で中国では使用されません。

1200年以上前の日本人の叡智が今も活きているのだと思うとワクワクしますね。