先日酷い肩こりの方のお話しをしました。主に葛根湯を用いて対処したお話しでした。実は中には漢方薬だけではなく鍼灸治療を併用された方もありました。
長全堂の鍼灸治療、例えば肩こりの治療をする場合、患部(首・肩)に施術するのは勿論ですが患部だけでなく背中、腰、足、腹まで鍼や灸を用いて施術します。肩こりなど不調が長引けば次第に他の部位に影響が及び肩こり以外の不調が出てきます。また古典によれば
『上は下を以て、下は上を以て治せ』
とあります。すなわち首や肩、頭などの経穴(ツボ)が足にあったり、足腰の治療の経穴(ツボ)が頭のてっぺんにあったりすることを言っています。
ですので鍼灸治療をする場合患部だけでなく全身に施術することが最も治療効果を上げることになるのです。
先述した肩こりの方には漢方薬を服用しながら、鍼灸治療もいたしました。その効果は絶大で、1回の施術で辛さはほぼ消失し普通の肩こりに戻りました。その方は長全堂を大いに気に入っていただき、これから定期的にお越しになるとおっしゃって帰られました。