
長く続けて服用するイメージの強い漢方薬にも頓服のように服用する処方はあります。風邪に対応する処方がそれです。葛根湯が有名で、寒気がして熱っぽく、頭痛がして発熱したときに使用します。
また葛根湯は肩こりにも効果があることでも有名ですが、肩こりが辛い時に服用する処方なのです。ところが肩こりに効果があるということで、例えば2週間も続けて服用させる場合があります。専門家からすると大変恐ろしいことなのです。
先にも葛根湯は頓服的に使用する処方であり、基本的に長期間服用するものではないと述べました。しかし頑固な肩こりに長期間使用したい時もあります。そんな時は葛根湯だけでなく、葛根湯の副作用を抑制しながら葛根湯の効果をよりたかめる処方と併せて服用すると良く、実際そういう漢方処方はあるのです。
こんなちょっとしたノウハウはツムラのマニュアルにはないはずで、長く漢方に携わった専門家だからこそ知っているのです。