
漢方には「六不治」というものがあります。
病気が治らない(不治)六つのパターンを挙げています。
その第一に「驕り高ぶって物事の道理に従わない」者を挙げています。要するに素直でない人のこと。逆に言えば素直な人は漢方薬がよく効き早く病気が治るのです。子供は生きてゆく情報や経験が少ない分、大変素直なものです。
長全堂薬局にも小学生の常連さんがおられます。風邪をひくと先ず長全堂に来店されます。
先日も風邪気味といい鼻をグスグスさせて来店。
風邪のひき始め、鼻水、口渇がないことから麻黄を主体とする漢方薬をご用意した。ところがあくる日に発熱。更に
”昨日の漢方薬(麻黄を主体そする)は不味い、以前もらった漢方薬の方が美味しい!”
この言葉は大変重要で、不味いと感じる漢方薬はあまり身体・症状に合っていないことが多いもの。今回は素直にこの言葉に従い、以前ご用意した漢方薬に変更しました。
素直な子供さんの言葉だけに絶対に無視してはいけません。