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不妊症の患者さんが抱えるストレスは、がんやエイズを宣告された人と同等のレベルと言われています。
体・心・お金・時間の4つの負担がのしかかる中で、治療方針や計画、費用など、シビアな話し合いを夫婦でしなければいけないため、コミュニケーションのハードルはエベレスト級に上がります。
本当は協力し合いたいのに、相手の言い方にカチンときたり、思わずキツく言ってしまったりと、二人の間に大きな溝ができてしまいがちです。

そんなときに活用してほしいのが、本書に載っている妊活コミュニケーション=「妊コミ」です! 自分の気持ちを素直にことばにし、相手が受け取れるように話す。これだけで、二人の関係は大きく変わります。

自分も相手も大切にするコミュニケーションの取り方は、学べば修得できるものです。夫婦で一緒に読める本なので、これをきっかけに「最強のチーム」となって、二人で支え合い、助け合って生きていくためヒントにしてください。

著者はむつみ薬局にも通っていた鈴木早苗さんです。鈴木さんはコミュニケーションの講師を17年されており、その経験をもってしても「不妊治療中に夫やまわりの人に素直な気持ちを伝える」というのはとても難しかったそうです。そこで「他にもたくさんの人が悩んでいるに違いない」と会話のコツを「妊コミ」としてまとめ、一冊の本を書き上げました。

不妊治療経験者かつコミュニケーションの専門家が書いた本というのは他に類を見ません。巷にあふれる「妊活メソッド」や「不妊治療の基礎」本とは一線を画すオリジナリティです。
お悩み事例や具体的なシチュエーションで書かれているセリフシートなど、とても実践的ですぐに使える内容になっています。

また、女性の視点だけではなく男性視点にも寄り添っているので、性別問わず違和感なく読むことができます。ぜひ書店やアマゾンでお買い求めください。おすすめします

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 皆さんは、いつも変わらない習慣はありますか?私は、自分の身体の変化をすぐに察知するため、その手段としてヨガを使っています。ヨガは、変わらないけど、私の身体は毎日変わります。今日は身体が動く日、今日は腰が痛い日、今日はがんばれそうな日、毎日の身体と心の変化をヨガではかることができます。
時間がないことを理由に、ヨガをしない日が続くと変化がわからない上に、なんだか毎日重だるい気がします。ヨガは、毎日の健康管理とともに、健康維持もしてくれているのだと実感します。
ヨガの中には、ラジオ体操のような、決まった動きを行う「太陽礼拝」と呼ばれるものがあります。ラジオ体操と違う点は、呼吸とともに動くことです。足や腕だけではなく、呼吸をすることで肋骨が動き、肋骨とつながる背骨の筋肉まで動かされるので、身体の隅々までほぐしていきます。
 私は、漢方を学ぶ中で気づいたことがあります。忙しい日が続いたり、ストレスがあったりすると肋骨の下が硬くなることです。漢方の相談中に、肋骨の下に指をいれ、胸の方に向かって押してくださいといわれたことがありませんか。これを行うと、いつもスッと入る指が入らず、痛みのような押されたくない感じがします。これを漢方では、「胸𦚰苦満(きょうきょうくまん)」といいます。この状態になるとすぐに柴胡桂枝湯を飲み始めます。すると、身体の重だるさがとれて、楽になるのがわかります。もしかすると、慌ただしさから深呼吸をすることを忘れ、肋骨が動かず、腹部が硬くなってしまったのかもしれません。
 身体の変化にも気づけるように、変わらない習慣をもち、変わるものに気づくことが自分の健康を維持するために、大切なことです。ヨガで行う「太陽礼拝」を行いたい方は、相談時、担当薬剤師にお話しください。一緒に行う太陽礼拝の動画をQRコードでお渡しします。
朝一回深呼吸をする、ラジオ体操をしてみる、伸びをする、散歩する、なんでもいいので、1つ変わらない習慣をみつけてみてください

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 少しずつ春めいてきましたね。これから、いろいろな花が咲き、鮮やかな新緑に生命力を感じる季節です。山が笑うという言葉、なんてイメージに合った表現なんだろうと思いませんか?遠近法のように、遠くの山より近くで見る緑色が鮮やかなためか、春にドライブすると何種類もの緑色で彩られた山がせまってくる感じがして驚くほどの迫力ですよね。
 人間の目のセンサーが光の三原色に対応する赤・緑・青の3種類なので、いろいろな色が見分けることができます。それに対し、鹿などの草食動物は緑と青の2種類のセンサーです。緑と黄色は見分けることができますが、オレンジと緑を見分けにくいそうです。オレンジは人間の目には目立つのですが、鹿からは分かりにくいので、猟友会の方はオレンジのベストを着ているのですね。新芽を食べるのが好きな鹿ですが、新芽の黄緑は、黄色が強いのでよく見つけることができるのでしょうか。鹿は新芽でもワラビはあまり食べないようです。とても苦いからです。多くの植物は、動物に食べられないように、苦味物質を蓄えています。反射的に苦いものを吐き出すようになっています。人間はアク抜きをすることでワラビを食べることができますが、ワラビは、ビタミンB1を破壊する酵素(チアミナーゼ)を含んでいるので、ていねいにアク抜きをする必要があります。
 人類は気候変動があって新しい土地に行ったとき、今まで食べたことがない食べ物を手当たり次第食べました。苦いものの中には体に害があるものもありますが、人類は、体に良い苦みはおいしいと思うようになり、食欲が促されるように進化しました(情報司令部と言ってもいい眼窩前頭皮質と呼ばれる場所が関係しているそうです)。大人になるとワラビなどの山菜やフキノトウなど苦みがおいしく感じますよね。苦い物には、体内の毒素を出す効果があります。子供のころ苦みをおいしいと思わないのは、体に毒素がたまっていないからとも考えられます。
 春になると暖かくなり、新陳代謝があがり冬にたまった体内の悪いものが浮き上がってきます。それを山菜などの苦みが出してくれるので、是非食べてみてください。‘つくし‘もその一つですね。また、春は耳鳴りの相談が多くなる季節です。浮き上がってきた毒素で血液が汚れ、血の循環が悪くなることで耳鳴りが起こります。
春はその毒素を出すチャンスなので、山菜を食べ、身体を動かし、漢方を飲んで体内の悪いものを外に出してしまいましょう。

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食べ物・飲み物で、体の内側から冷えるとなかなか解消できない!

冷えと不妊とは切っても切れない関係にあります。

不妊症でご相談にいらっしゃるかたのほとんどが冷えを実感されていて、なかには「冬になると生理が止まってしまう」「冬になると生理周期が短くなる」という人もいます。人間の体は冷えてくると体をあたためようとして、自律神経のうちの交感神経が強く働き、皮膚の血管などを収縮させて体温が逃げないようにします。
しかし交感神経には「卵巣の働きを鈍くさせる」という作用もあるため、体が冷えると生理不順になったり、不妊症の原因になったりするのでしょう。

逆に体があたたまると副交感神経の働きがよくなり、皮膚の血管も広がって手足がボカポカとしてきます。副交感神経には卵巣の働きをよくする効果があるので、生理も順調になり、妊娠しやすい体調がととのってくるのです。

冷え性で悩む人は圧倒的に女性が多いのですが、実はもともと女性は皮下脂肪をたっぷり蓄えた、冷えに対する抵抗力を持つ体になっております。本来体についた皮下脂肪が断熱材のような役目をして、外の寒さから体を守ってくれていたのです。

しかし現代の女性は、ヨーグルトや果物、生野菜、コーヒーなど体を冷やすものを好む人が多く、体の内側から冷えています。厚着をしたりカイロを当てたりなど、外からいくらあたためようとしても、今度はこの断熱材(皮下脂肪)が邪魔をして、体はなかなかあたたまりません。ですから冷え性のかたの体をあたためるには体の内側、体の芯からあたためることが大事になってくるというわけです。


運動をして筋肉をつけ、心肺能力を高めることも大事です。

さて、体を芯からあたためる方法ですが、まず一つには食事を改善すること。先にあげたような体を冷やすものをできるだけ控えて、しょうが、みそ、ねぎなど体をあたためるものを積極的にとるようにしましょう。運動をして道度な筋肉をつけることも大事です。

筋肉には体をあたためる力があって、実は漢方薬もこの筋肉のあたためる力を助けるもの。ですからいくら体をあたためる漢方薬をせっせと飲んでも、筋肉のない人はなかなか体があたたまらないのです。

また筋肉を鍛えるような運動をすると心臓や肺の力も強くなり、心肺系の能力が高まれば体内にとり込んだ酸素や栄養分を強い力で全身に送り、循環させることができるので、卵巣にまでしっかり栄養や血液が届くようになります。心肺系の能力が弱ければ、いくらよい栄養や漢方薬をとっても、それが赤ちゃんをつくるために大事な卵集や子宮にきちんと送られません。

ですから深刻な冷えに悩む人は、食事に気をつかい、できれば1日1回はジョギングや縄跳びなど、息が切れる程度の運動を習慣にするとよいでしょう。




冷やす飲み物をやめ、漢方パワーで体をあたため、自然妊娠&出産!

今回ご紹介するのは36才の女性。身長159㎝、体重46㎏。 結婚8年目で、体外受精に7回チャレンジし、そのうち1回は妊娠したのですが、残念ながら5週目で流産。また2年前に一度自然妊娠なさったそうですが、このときも5週目で流産してしまいました。治療を受けている病院の診断では、「右の卵管が詰まっていて、左の卵管も通りが悪くなっている」とのこと。
基機体温表を見せていただくと正常でしたが、体温はやや低め。長年の不妊治療のせいか生理の量はかなり少なく、体質的には冷え性。寒がりで汗は出にくく、ふだんから大便はやわらかく、スーパーなどの冷房ですぐ下痢をしてしまうそう。色は青白く口唇が荒れ、肩こり、背中の張りがあり、姿勢はねこ背ぎみで疲れやすく運動嫌い。さらにコーヒー、香酢、トマトジュースと体を冷やすものを常飲していました。私たちは、卵管閉塞は中の冷えによるものだと考え、まず体を冷やすものをやめていただき、おなかの筋肉をゆるめ卵管の通りをよくする演方薬を処方し3カ月間飲んでいただきました。そして季節がちょうど冬にさしかかったので、さらにおなかをあたためる漢方薬に処方を変えたところ、4カ月目に自然妊娠!今回は流産することもなく、無事出産されたそうです。

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鬼裏門とは鬼門と反対の方角(南西)のことで十二支だと未申(ひつじさる)と表します。静岡市の方は駿府城公園の坤櫓(ひつじさるやぐら)で聞いたことがあるかもしれません。坤の中には未は入っていないのに申という漢字が入っていますね。実際に、羊は明治になるまで日本にいなかったそうです。一方の猿ですが、平安京の表鬼門に鎮座する日吉大社では、古来より日吉といえば猿といわれ、猿を魔除けの象徴として大切に扱ってきました。神猿と書いてまさると読み、魔が去る、勝るに通じます。京都御所の東北の角は、角をとれば鬼のツノを取ることになり鬼門でなくなるということで、凹ませて鬼門封じをし、築地屋根下の蟇股(かえるまた)に魔除けとして日吉大社の木彫りの猿があるそうです。猿ヶ辻で検索し、googleマップのストリートビューで確認ができました。
 鬼を退治に行く桃太郎のお供に猿、雉、犬が選ばれたのはいろいろな説がありますが、裏鬼門の(未)申と続く十二支の酉・戌ですね。五行説の五果(果物)の金に当たるものが桃、五方(方位)の金に当たるものが西、西は申酉戌だからというのがなるほどと思いました。桃は古事記にも出てきますが、中国では神荼と郁塁の伝説から桃の木が魔除けの効果があるとされているようです。悪い鬼を虎のエサにするとのことなので、中国では鬼は虎のパンツは履いていないのでしょう。

桃の種は生薬「桃仁」
 桃の種は、漢方薬で使われる桃仁(とうにん)という生薬です。桂枝茯苓丸(+甘草・生姜で甲字湯)・桃核承気湯・大黄牡丹皮湯に入っています。桃仁は陽性のお血を治します。桃太郎のおばあさんは川に洗濯に行きましたが、陰性のお血が手洗いで落ちるような汚れに対し、陽性のお血は油汚れのように洗濯機でないと落ちない汚れです。桃仁には油がたくさん含まれており、油で油汚れを落とします。「桂枝・桃仁」は桂枝茯苓丸・桃核承気湯に含まれます。下腹部に結ばれた鬱熱のため、血行障害を起こし小腹急結(左下腹部に索状物を触れ、指頭を以てこれを擦過すると甚だしい圧痛があり、痛みのひどい人は蹴り上げるようにする)の症状を現すものを治します。「桃仁・牡丹皮」の組み合わせは蓄血を破り血滞を散らし、諸結を散じ、腸痼、腸癰(ちょうよう)を治します。腸痼とは腹中の硬結のこと、腸癰とは虫垂炎(盲腸)のことです。大黄牡丹皮湯は加えて「大黄・牡丹皮」が腸癰を治します。桃核承気湯と大黄牡丹皮湯のように、桃仁は大黄・芒硝と組むと蓄血を破り血滞を散らし二便の閉結を通じて実証お血を砕きます。
 桃仁は、むつごろう薬局でお出しする処方の中では他にも折衝飲・芎帰調血飲第一加減・疎経活血湯に入っています。血液の汚れは、キッチンの油汚れのように温かいうちに拭き取ればすぐ汚れが落ちますが、放置しておくと酸化して汚れが落ちにくくなってしまいます。今年も漢方を服用し、汚れをためこまず、健やかな1年をお過ごしください。


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