《梅雨のこの時期増える、頭痛・めまい・膝関節の痛み・胃酸過多》
日本は四方を海に囲まれています。そのため、もともと湿気が高くなりやすく、湿邪による(水分が体の中にたまって起こる症状)が起こりやすい環境にあります。
水分のめぐりが悪い人は梅雨には、水分が、よりめぐりにくくなり湿邪による症状
がでやすくなります。代表的な症状に頭痛・めまい・膝関節の痛み(ひざに水がたまってる方)があります。胃に湿邪がたまると胃酸過多になります。
頭痛、めまい、膝関節痛、胃酸過多には何の関係もないようですが、漢方的には湿邪によって起こる症状という共通点があります。
(湿邪による漢方治療)
頭痛・・・五苓散
めまい・・・苓桂朮甘湯
膝関節・・・薏苡仁湯
胃酸過多・・・平胃酸
(頭痛・めまい・膝関節痛・胃酸過多でも湿邪が原因でないものは、他の処方を使います。ご相談ください。)
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更新日: 2013/06/03 |
《皮膚病》
皮膚病には、慢性湿疹、ジンマシン、ニキビ、シミ、アトピー、主婦湿疹,掌蹠膿疱症、湿疹一般などがありますが、多くは体質的要因によるものです。難治性の皮膚病も多いようですが、漢方で徐々に改善していきます。漢方では、『身体の内部に病があれば、必ず体表面にあらわれる』という認識から、皮膚病は、体にたまっている毒素が、皮膚の表面に出てきていると見ます。ですから、漢方の治療方針は、皮膚(外)だけではなく、身体全体(中)の状態をみて、外と中から改善していきます。 《皮膚病の代表的な漢方薬》 ● 消風散・・・・比較的体力のある人で、患部に熱感があって、多くは湿潤し、かゆみの強い場合に用います。 ● 白虎湯・・・・身体の内部に熱があり、口が乾き、患部に熱感があって、かゆみの激しい場合に用います。 ● 清上防風湯・・・・体力があり、顔はのぼせが強く、頭に湿疹ができやすく、目も充血しやすい人のニキビによく用います。 《皮膚病の食養生》 特に血を汚す、エビ、カニ、タコ、イカ、魚卵類、山菜類、タケノコ、もち米、チョコレート、コーヒー、香辛料、アルコール類の摂取は、なるべく少なくして下さい。また、できるだけ肉食を減らし、菜食を主体にすることが治すことの早道です。 《皮膚病によいと言われている民間薬》 ドクダミ、ハトムギ、シソの葉、桃の葉、トウキ、紫根、地黄、クマザサ <注意> 漢方薬は、お一人お一人の体質や病気の状態合わせて処方されるオーダーメイドのお薬です。体質が違えば同じ病気、同じ症状でも飲む漢方薬が違ってきます。お飲みになる場合は必ず漢方の専門家にご相談ください。 |
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更新日: 2013/06/03 |
この寒い時期、冷え症はつらいものです。冷え症は男性より女性の人に多いようです。それは男性に比べて女性のほうが心臓が小さいため、心臓が収縮した時に血液を全身に送り出す力が弱く、血液が末端まで行き届く力が弱いためです。ですから改善するためには血流を改善する事はとても大切です。女性の場合は血流を改善する漢方薬を使うと良いようです。
《改善する漢方薬》 ●当帰芍薬散・・・貧血ぎみで、冷え性、疲れやすい人が目標です。帯下などがしばしばあり、膀胱炎をおこしやすいタイプの人で、圧迫されるような鈍痛の生理痛がある人に用います。 ●桂枝茯苓丸・・・・体力は普通であざができやすく、顔はのぼせて手足が冷えるといったいわゆる冷えのぼせタイプで唇や舌の色は赤黒い人が目標です。 ●加味逍遙散・・・・足が冷えて顔がのぼせ、肩こり、頭痛、めまい、不安感、イライラなどの神経症状が強くあらわれる人に用います。 ●民間療法・・・しょうが湯 |
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更新日: 2013/02/10 |
卵巣機能が低下してくる時期を更年期といいます。更年期が起きる年齢は、44~55歳くらいですが、49~50歳頃が一番多くみられます。
更年期には、ホルモンバランスが崩れ(卵胞ホルモン、黄体ホルモンの分泌減少)、自律神経のバランスも崩れることで、いろいろな不快な症状が出てきます。 症状の現れ方には、個人差があり気づかないまま過ごしてしまう人もいれば、多くの不定愁訴や、苦痛な症状を訴える人もいます。これには、更年期を迎えるときの健康状態や精神状態が密接に関係しているようです。 代表的な症状は、顔がほてって熱くなり汗をかく“ホットフラッシュ”です。また、イライラ、動悸、頭痛、不眠、うつ症状、体重増加などが、あります。 このような症状には、漢方では、[血の道症]に使う漢方薬をよく使います。 《血の道症とは、女性の生理に関係するすべての身体、精神的な不調をいいます。》 血の道症を改善するには、血の汚れをとり、血の流れをよくする漢方薬を使います。 【更年期に使う代表的な漢方薬】 ・気帯症---イライラして怒りやすく情緒が不安定であり、不安感や、うつ傾向な方には、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ) ・お血証---顔色がどす黒くつやがなく、口唇や舌が暗紫色であり皮膚が、カサカサする方には、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン) ・気帯症お血証---気帯症と、お血証の症状がともに認められる場合は、加味逍遙散(カミショウヨウサン)や、抑肝散加陳皮半夏(ヨッカンサンカチンピハンゲ) すこやか堂では、一人一人のお悩みの症状や体質が多彩なため時間を掛けてお話を伺いその方に一番良い漢方薬をお選びおつくり致しております。 |
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更新日: 2012/04/09 |
めまいには、天井や周囲の景色がぐるぐる回るような感じがする回転性のめまい、立ち上がったときに起こる立ちくらみ、からだがふらふらするいわゆるふらつき、ふわふわする浮動感などさまざまなものがあります。
そのうち回転性のものを真性のめまいといい、それ以外のものを仮性のめまいといいます。 また、めまいがいつおこるかという不安感、恐怖感が精神的にも負担になってきます。 このような症状が起きたとき重大な病気が原因となっていることもあるので、まず耳鼻科や神経内科などで検査を受けましょう。 真性のめまいを主訴とする代表的な疾患にメニエール病があります。激しいめまい、聴力の低下、耳鳴り、耳の閉塞感、激しいおう吐、吐き気などを伴います。原因は、耳の中の内耳の血行不全によって、内リンパ水腫をおこすためと考えられています。 漢方では、水毒やお血が気の上昇とともに起こると考え、柴胡加竜骨牡蠣湯や苓桂朮甘湯など気や水のめぐりをよくする漢方薬を使います。 仮性めまいの原因は、多岐にわたり高血圧、低血圧、動脈硬化、アレルギー、眼科疾患、更年期障害などがあります。また原因がわからないことも少なくありません。 更年期によるめまいは、動悸、のぼせ、発汗、不安等も併発する事が多く加味逍遙散や、柴胡桂枝乾姜湯などが使われます。 胃腸が弱く胃酸が出やすい方に多いめまいは、胃内の水毒がめまいを起こす考え半夏白朮天麻黄湯を使います。 高血圧症に伴うめまいには、釣藤散や抑肝散などを、低血圧に伴うめまいなどは、当帰芍薬散などを使います。いずれも血流を改善していくものを使います。 日常生活で気をつけることは、水分、塩分を控えめにして、後頭部を冷やさない様にして下さい。 すこやか堂では、一人一人の症状や体質が多彩なため時間を掛けてお話を伺いその方に一番良い漢方薬をお選びおつくり致しております。是非ご相談下さい。 治験例 32歳 男性 めまい、吐き気、耳のつまり、耳鳴りがありメニエル病と診断された。病院の薬を飲んでも良くならないとご来店されました。漢方薬の煎じ薬で 釣藤散と苓桂朮甘湯を処方しました。一ヵ月位で大きな発作は起こらないようになって来ました。半年ほど続けて良くなり、漢方薬をやめられました。それから10ヶ月ほどして再発。再度来店され、同じ処方の粉の漢方薬を処方。それから3ヶ月ほどで、症状は改善。再発予防に今も漢方薬は続けています。 |
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更新日: 2012/04/09 |