パニック障害は、1980年に登場した新しい病名です。

従来、不安神経症と呼ばれていた人の中に急性の不安発作をしばしば起こす群と、慢性的に不安をうったえる群があり前者をパニック障害、後者を全般性不安障害と呼ぶようになりました。

ただの不安は、自然な現象ですが、不安障害は、極度に不安や恐怖が強くなる状態です。不安や恐怖が持続し社会生活に影響を及ぼす状態を不安障害といいます。

パニック障害は、不安神経症のひとつで「パニック発作」「予期不安」「広場不安」の3つの症状があります。

パニック障害は、めまい、心悸亢進、呼吸困難といったいろいろな症状とともに激しい不安が突然発作的に起こる病気です。

発作は、満員電車などの人が混雑している閉鎖的な狭い空間、車道や広場などで、歩行中に突然、起こる事が多いようです。

パニック発作が繰り返されるうちに、発作に襲われることに対する予期不安や発作が生じる状況に対する広場恐怖(広場不安)を感じるようになり、毎日の生活に支障をきたすようになってしまいます。病気が進行してしまうと、うつ病やうつ状態になるおそれもあります。

パニック障害の原因については、まだはっきり解明されていませんが、脳内の神経伝達物質であるセロトニンや、ノルアドレナリンの働きの異常で起こるのではないかといわれています。

このような、神経伝達物質が何らかの原因で誤作動を起こし自律神経が異常に興奮し、身体のバランスを崩し動悸やめまいなどを起こします。また、その興奮が、不安や恐怖などの感情と深く関与している大脳辺縁系にも伝わることから、危険もないのに不安や恐怖を感じるのだと考えられています。
 
 ★パニック障害とは、次のうち4つ以上の症状が誘引がなく急に起こるものをいいます。

 (呼吸が早くなる、めまいふらつき、頻脈ドキドキ、身ぶるい、発汗、窒息感、吐き気、離人感、非現実感、しびれ感、紅潮、胸痛、胸部不快感、死への恐怖、正気を失ったコントロールができない恐怖感)


パニック障害は100人に1人ぐらいの割合で起こると言われている病気です。

 パニック障害によく使う漢方薬は、動悸や胸部の症状には、心(シン)に問題があると考え養心安神薬である甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)などを使います。

呼吸が早くなったり窒息感には、気滞(気がどこかで通じていない状態)と考え香蘇散(コウソサン)などを使います。

めまいふらつきには、気が上のほうへ上がっていると考え気をおろす漢方薬の桂枝加龍骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)などを使います。

 すこやか堂では、一人一人の症状や体質が多彩なため時間を掛けてお話を伺いその方に一番良い漢方薬をお選びおつくり致しております。


《食養生》
『脳内伝達物質セロトニンの分泌を増やすといわれている食物』
               →(必須アミノ酸トリプトファンを多く含むもの)
 豆類(納豆、豆腐、味噌など)、バナナ、牛乳、牛豚の赤身レバー、ナチュラスチーズ、カツオ、マグロなどの青魚

◇お電話での漢方相談も受け付けています。
外出が不安な方、遠方の方、お電話でお悩みの症状、体質、生活習慣等をお伺いし、体に合った漢方薬をお選びし、お送りしています。お気軽にご連絡ください。

電話相談:044-430-3588  

  2025年花粉飛散傾向は、平年の2倍となっている地域もあり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になるのでは、という予想が出ています。 全国平均でも平年比1.65倍で、平年を上回る地域が多い見込みとなっています。
夏が、特別暑かったので、 スギの木が非常によく育ち、花粉の量が多くなったようです。
実際に、花粉は1月の前半から飛び始め、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど、花粉症の症状が出始めている方も少なくないようです。

花粉症の症状が本格化する前に、漢方薬で早めに対応することで、症状の悪化を防ぎ、花粉症の不快な症状(鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ等)を改善し、漢方薬で早めの予防をしていきましょう。

《おすすめ漢方薬》

●鼻水がたくさん出るタイプ…小青竜湯芎辛夷

●鼻づまりが強いタイプ…葛根湯加川辛夷

●慢性鼻炎の体質改善…荊芥連翹湯

●暑がりで、鼻づまり、目のかゆみ、肌のかゆみなどがあるタイプ…越婢加朮湯


★すこやか堂薬局では、一人一人の症状や体質を詳しくお伺いし、その方に一番良い漢方薬をお選びします。お気軽にご相談ください。

妊娠しやすい体作りと漢方薬
妊娠を希望してもなかなか妊娠しないカップルは10組に1組とも5組に1組とも言われています。日本は不妊治療件数世界一ですが、不妊治療をしても妊娠にいたる割合が低く、妊娠出産に結びついていないのです。
原因としては、結婚出産年齢が上がり、不規則な生活、偏った食事、運動不足、ストレス、などです。栄養面では、日本は先進国の中ではめずらしく、やせている女性の多い国。手軽に食事を済ます人が多いので炭水化物中心の食事に傾き、そのため、妊娠に必要な栄養素が不足しがち。日本人の運動については深刻で、運動どころか、座位時間の長さが世界20カ国中最長の1日420分。

これらが原因で、<冷え-寒><血の不足-血虚><血の巡り不足>が起こります。

対策としては漢方薬で<補温><補血><血流改善>を目指します。これらの事は、西洋医学では対策がなく、漢方薬で妊娠しやすい体質作りをおすすめいたします。

<女性>
当帰、芍薬、川芎、地黄、紅花などの、体を温め、補血、血流改善をめざす、生薬が入った、それぞれの体質に合った漢方処方を使います。代表的な処方としては、当帰芍薬散、温経湯、婦人宝、芎帰調血第一加減方、補中益気湯、などをその方の弱いところを補う処方使います。

<男性>
男性の場合は運動不足から血流が悪くなり、その結果<腎虚-腎の働きが悪くなり>が起こり精液の濃度低下と精子の運動率が問題になります。漢方薬は腎臓の働きを助ける補腎薬を使います。代表的な処方は八味丸、六味丸、牛車腎気丸などです。体力のない方には、免疫力を上げる補中益気湯などを使った方がいい方もいらっしゃいます。

どなたも、お一人お一人体質が違います。自分に合った漢方薬で妊娠しやすい体質作りをおすすめいたします。ぜひご相談ください。

男性更年期障害(LOH症候群:加齢男性性腺機能低下症候群)は、加齢に伴い男性ホルモンの減少など関連して、うつ傾向、やる気がでない、不眠、倦怠感、のぼせ、動悸、集中力が続かない、精力減退、ED、など症状は多岐にわたります。

更年期障害は、女性特有の病気ではなく、30歳代後半~50歳代の働き盛りの男性にもある病気です。男性は女性と異なり、男性ホルモンが徐々に減少していくので、その影響も比較的ゆるやかに、症状が発現してくる場合が多いようです。体の不調だけでなく、不眠や全身倦怠感、うつ症状など、心の不調を訴える人も少なくありません。 男性の更年期障害は、40歳以降のどの年代でも起こってくることと、終わりがはっきりしていません。いつまでも続く場合があります。また、症状では男性の場合性欲の減退が顕著に現れます。

現代において、男性更年期障害(LOH症候群)患者は600万人とも言われています。

男性ホルモン(テストステロン)の低下が「抑うつ感」を生み出し、EDを導くといわれています。男性更年期の中での主な症状として、精神的な症状としての「抑うつ感」と身体的な症状としての「ED」といった関係になります。心血管疾患(心筋梗塞、狭心症)を患った男性のほとんどが、2~3年前からEDだったとの報告があります。男性ホルモン(テストステロン)はEDや動脈硬化と明らかに関係が深く、心臓ばかりでなく、脳卒中予防の面からも治療することが勧められます。

 ☆ 適度な運動を定期的に行い、特に筋肉トレーニングを行い、筋肉量低下を防ぎ増大に努めましょう。

≪漢方療法≫

◎補中益気湯・・・体力の低下した人で、倦怠感、食欲不振、動悸などの症状がみられ、多汗症、勃起障害、夏やせ、寝汗などに用いられます。

◎八味地黄丸・・・疲れやすい、手足の冷え、腰痛、ほてり、尿量減少、むくみ、頻尿、かすみ目、口の渇き、前立腺肥大、排尿困難、勃起障害などの症状に用いられます。

◎柴胡加竜骨牡蠣湯・・・比較的体力のある人の動悸、不眠、動脈硬化、不安、高血圧症、神経症、勃起障害、更年期障害、に用いられます。

◎紅参末・・・・胃腸虚弱で、元気のない方に用います。強壮・強精作用のある薬用ニンジンの粉薬です。神経を活発にして、胃腸など体の機能を高めます。食欲不振や胃もたれに用います。エネルギーの補充を必要とする虚弱なかた向けの漢方薬に広く配合されています。

上記はあくまでも目安です。漢方薬は症状と体質に合わせて使いわけます。必ず漢方専門の薬剤師にご相談の上お飲みください。

◇店舗へのご来店が難しい状況ですので、お電話での漢方相談を受け付けています。また、ラインアプリを利用したオンライン漢方相談も行っております。
外出が不安な方、遠方の方、お電話でお悩みの症状、体質、生活習慣等をお伺いし、体に合った漢方薬をお選びし、お送りしています。お気軽にご連絡ください。

電話相談:044-430-3588  、オンライン漢方相談ご希望の方は、ご相談フォーム より「オンライン相談希望」とお書き添えの上、メールをお送りください。

<不妊症の漢方>
日本では10組に1組が不妊症と言われています。漢方では、身体のバランスを整え(陰陽の調和をとり、ホルモンのバランスを整える)、血の汚れをとり、血の流れを改善することで妊娠しやすい状態にしていきます。また、精子減少症、無力症など男性が原因の場合も40%あると言われています。男性の不妊症には腎系の働きを改善する薬を使い、精子の数、運動を高めていきます。

《不妊症、生理不順》
不妊症に悩む人の多くは、生理不順を伴う場合が非常に多いものです。生理不順を治すことで、不妊が改善する場合があります。西洋医学では、女性不妊を卵巣、卵管、子宮、骨盤腹膜に器質的異常があるものを器質的不妊といい、原因がはっきりしないものを機能性不妊といいます。また、原因が男性にある場合もあります。

《不妊症、生理不順の代表的な漢方薬》
当帰芍薬散・・・貧血ぎみで、冷え性、疲れやすい人が目標です。
  帯下などがしばしばあり、膀胱炎をおこしやすいタイプの人で、
  圧迫されるような鈍痛の生理痛がある人に用います。

桂枝茯苓丸・・・・体力は普通であざができやすく、顔はのぼせて
  手足が冷えるといったいわゆる冷えのぼせタイプで唇や舌の色は
  赤黒い人が目標です。

加味逍遙散・・・・足が冷えて顔がのぼせ、肩こり、頭痛、めまい、
  不安感、イライラなどの神経症状強くあらわれる人に用います。

補中益気湯・・・・手足の倦怠感があり、疲労しやすく、消化器系が弱く、
  体力のない人に用います。男性不妊の、精子のきが悪い人にも用います。

婦人宝 [第2類医薬品] 〔シロップ剤〕
 (1) 「女性の宝」と重用されている「当帰」が、処方の約7割を占めます。
   (当帰1日配合量5.52g)
 (2) 中医学では、女性の「健康と美容」は「血液の健康」と密接な
   かかわりがあると考えます。
   婦人宝は、気血を補う生薬が、多数配合されてますので
   「血虚」の方に最適です。
 (3) 血の巡りを良くし、血の量を豊かにして、体全体の機能を高め、
   冷え症・貧血など女性特有の諸症状に優れた効果を発揮します。 
 (4) 甘くて飲み易い「シロップ剤」です。

《不妊症、生理不順によいと言われている民間薬、機能性食品》
 サフラン、トウキ、コウカ、シャクヤク、ヤクモソウ、ホオズキの黒焼き粉末

<注意>
 漢方薬は、お一人お一人の体質や病気の状態合わせて処方されるオーダメイドのお薬です。
 体質が違えば同じ病気、同じ症状でも飲む漢方薬が違ってきます。
 お飲みになる場合は必ず漢方の専門家にご相談ください。



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