自律神経という言葉は良く聞きますが本当の意味は分かりにくいようです。神経と言うと、精神的なこと(心)の事と思っていらっしゃる方も多いと思います。
自律神経ってな~に? 少し神経についてお話します。神経は体の働きを調整、管理します。
その神経には (1)脳と脊髄からなる中枢神経と (2)運動神経、感覚神経、自律神経からなる末梢神経 に大別されます。
(1)と(2)は脳から近いか遠いかです。(1)は前者、(2)は後者です。末梢神経には運動を伝える運動神経、痛みや感覚を伝える感覚神経、内臓の働きなどを制御する自律神経があります。つまり自律神経は脳からの指令を内臓に伝えてる神経です。心臓、胃、肝臓、血管等々すべての内臓を調節しています。すべての内臓の病気に関係しています。
また脳の中で自律神経と精神状態に関係する場所が近いため精神状態と内臓の働きは影響しあいます。人前で話す時心臓がドキドキしたり、ストレス性胃炎になるのも、このためです。
自律神経失調症とは自律神経の働きが弱いために内臓の調節がうまくできない病気です。この病気は検査に異常がでません。検査に異常がなく、何か症状がある時、「自律神経失調症です。」と病院で言われる事も多いようです。主な症状は動悸やめまい、不眠、漠然とした不安感、倦怠感、抑うつ状態などや更年期障害に似た症状などが多いです。また、内臓の病気に関係しています。高血圧や胃腸炎、肝臓病、腎臓病、等々。
心療内科等では、精神安定剤や自律神経調整剤が多く処方されます。これも上手に使うのもいいとおもいますが、眠気やふらつきなどの副作用や、習慣性も懸念されます。
漢方薬は自律神経の働きを整え、それぞれ症状と体質に合わせて体をととのえます。ここに自立神経失調症の代表的な漢方薬をいくつか紹介します。
<加味逍遥散> ・・冷えがあり、時々のぼせる。精神不安やイライラ感がある。生理不順や更年期症状、PMSなどをともなう
<桂枝加竜骨牡蛎湯> ・・虚弱体質で不眠、めまい、動悸、抜け毛などを伴う
<茯苓飲合半夏厚朴湯> ・・胃腸症状が強く不安感のあるもの。逆流性食道炎
<四逆散> ・・胃のみぞおちにつっかえたような症状があり、精神症状を伴うもの。
<補中益気湯・十全大補湯>・・・…倦怠感、元気がない、食欲がない。すぐ風邪をひく。又なかなか治らない。
<抑肝散加陳皮半夏>・・・・・・・・・・・抑うつ状態、イライラ、不眠
上記はあくまでも目安です。漢方薬は症状と体質に合わせて使いわけます。必ず漢方専門の薬剤師にご相談の上
お飲みください。
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更新日: 2020/05/11 |
店舗へのご来店が難しい状況ですので、お電話での漢方相談を受け付けています。
又、ラインアプリを利用したオンライン漢方相談も行っております。 外出が不安な方、遠方の方、お電話でお悩みの症状、体質、生活習慣等をお伺いし、体に合った漢方薬をお選びし、お送りしています。お気軽にご連絡ください。 電話相談:044-430-3588 オンライン漢方相談ご希望の方は、こちらのお申し込みフォーム ![]() 「オンライン相談希望」とお書き添えの上、メールをお送りください。 |
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更新日: 2020/04/29 |
冷え予防 温活しましょう
急に気温がさがってまいりました。いかがおすごしですか? この時期は様々な症状の出やすい時期。かぜをひいたり、ぜんそく、血圧のアップダウ ン、せき、胃腸の不調、膀胱炎、ひえ、傷み、等々。どれも急に気温が下がり冷えが原 因で、”寒邪”が体に入ることで起こります。寒さの入り口であるこの時期、冬に備えて 温活しましょう。 どこが冷えていますか? お腹が冷えて下痢・・・人参湯 お腹冷えて生理傷・・・当帰芍薬散 手足が氷のように冷たい・・・当帰四逆加呉しゅゆ生姜湯 ストレスがあり、更年期の冷え・・・加味逍遥散 むくみがあり冷える・・・桂枝加ジュツブ湯、防イ黄ギ湯 貧血があり冷える・・・十全大補湯 体力がなく冷える・・・補中益気湯 急な 気温低下で風邪・・・葛根湯 この他体質、症状、証に応じて漢方薬を使い分けます。お気軽にご相談ください。 漢方薬を飲まれるときは、必ず専門家に相談してから使いましょう。 冬が来る前にそなえましょう。 |
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更新日: 2019/10/29 |
《炭の力》
竹を燃やしたときの煙から作られるものが「竹酢液」、ナラやスギなど、竹以外の材木を燃やしたときの煙から作られるのが「木酢液」です。 竹酢液について 1.竹酢液の構成成分 90%以上が水で残りの数%~10%程度が有機酸を中心とする有機化合物です。主成分は「酢酸」です。その他、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類など200種類もの熱分解生成物が含まれているといわれています。竹酢液の成分はトラブルのケアに効果的だと専門家の間で評価されています。 2.竹酢液、木酢液の効用 木酢液と同様の効果があります。細菌やカビに対する消毒、除菌作用については木酢液より優れているという報告もあります。木酢、竹酢のどちらが優れているという論議は不毛です。人により、より相性のいい方を選択することが大切です。 <竹酢液、木酢液の作用と効果> 温熱作用 成分によって、お湯の温熱が皮膚を適して体の芯まで届くため長時間、温もりを保持します。 浸透作用 水の活性化。クラスター(分子集団)を小さくします。 除菌作用 アルコール分が清潔に保ちます。 悪臭分解・中和・マスキング作用 有機酸類が悪臭物質を中和したり、竹酢液の香り(くん香)が悪臭を包み隠してくれます。 アロマテラピー作用 竹酢液、木酢液のにおいを鼻から吸入すると自然の香り(フイトンチッド)で癒されます。 ★入浴剤として使うことで、体を芯から温め、香りでリラックス効果(アロマ効果)や、スキンケア効果や、体表の除菌や消臭効果も期待できます。 <その他の効果> ペットの虫除け、におい取りに効果 ペットを洗うときに、30~50倍液で、リンスしてあげますと、ノミ、しらみなどがつきにくくなり、臭いも軽減され、肌の健康が保たれます。毛のつやもよくなります。 鮮度保持作用 ハムなどの食品加工には欠かせない存在になっています。 土壌改良・作物成育促進 土の中の有用な微生物を増殖し、堆肥の発酵を促進させます。更に、植物の発根や成長を助ける効果 もあります。 病害虫防除・減農薬効果 植物にとって害虫となる微生物や小動物を寄せつけず、遠ざけます。多くの農家で減農薬、減化学肥料の補助剤として使われています。 床下のカビ・害虫(シロアリ)防除 シロアリの薬剤駆除には毒性が長続きする農薬が使用され、床下にまかれた防除剤はごく微量ながらも室内に入り込み生活する人の健康を害する恐れがあります。シロアリは太陽光線が当たらず通気性が悪くカビが発生したり、木が腐るような環境にあってはじめて発生します。農薬による防除をしなくても自然素材の竹酢液、木酢液を利用すれば安全で経財的なシロアリ防除ができます。 |
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更新日: 2019/09/18 |
<産後の体調不良>
最近、産後の体調不良のご相談がとても増えました。私どもの薬局のある武蔵小杉は 近年、高層マンションが増え、赤ちゃんを迎える世代のご家族人口も増えたのだと思います。 産後の体調不良の症状は、疲れやすい・ふらつき・貧血・動悸・いらいら・不安・不眠・ のどの詰まり感・胃腸の不調・めまい・肩こり・等々。症状は多義に渡ります。 出産は命を生み出す大仕事。一番は「血」が失われます。産後は「血虚」のため動悸や 精神の不安定が起きます。これが産後うつです。「うつ」まで行かずとも、「血虚」のため、 精神不安が起こります。 また、無事出産が終わると、お母様に待っているのは24時間体制の子育て。 出産で「血」が失われたところへ子育て疲れで「気」「血」が不足します。こんな時 こそ、漢方薬で「気」「血」を補う事をお勧めします。 <症例> 32歳 女性 産後1年10ヶ月程。疲れ・動悸・息切れ・肩こり・PMS・いらいら・不安。 心臓やその他MRIなど検査したが、異常なしと言われる。 「気」「血」を補う漢方を使い、すぐに様々な症状がきえる。 |
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更新日: 2019/08/20 |