夏休みになりました。国内や海外に旅行される方も多いと思います。今回から3回に渡って、旅行に持っていくのにオススメの漢方薬をご紹介します。まず初回は、乗り物酔いによく使われる漢方薬についてです。
乗り物酔いのお薬は、ドラッグストアでも多くの製品が販売されています。ですが、多くの場合、副作用として眠気の症状があることが多いです。一方、漢方薬には眠気の副作用はありません。ですので、移動中に景色を楽しみたい方などには、漢方薬がオススメになります。
さて漢方では、乗り物酔いは、多くは水滞が原因であると考えます。水滞とは、体内の水分の流れが滞っている状態のことです。よって治療としては、体の中の余分な水分を取り除き、水分代謝をスムーズにする漢方薬を用います。
このような漢方薬は色々ありますが、ここでは沢瀉湯という漢方薬をご紹介します。沢瀉湯は主にめまいに使われることが多い漢方薬ですが、乗り物酔いにも使うことができます。沢瀉と白朮という利水作用のある二種類の生薬のみで構成されている漢方薬で、水滞を改善してくれるので、乗り物酔いにも効果を発揮します。
乗り物酔いの漢方薬は、沢瀉湯の他にも色々あります。漢方では体質をみて、その方にあった漢方薬を選ぶことが重要になってきます。よって、漢方相談のできる病院や薬局に行っていただくと、自分にピッタリの漢方薬が見つけることができると思います。
次回は、旅行先での食べすぎに効く漢方薬をご紹介します。
旅行に持っていきたい漢方薬①――乗り物酔いに――
栃本天海堂薬局 福島店 (大阪市福島区)
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更新日: 2017/07/28 |