秋は乾燥する季節です。この乾燥した気候は、喉の渇きや空咳、または皮膚のかさつき・かゆみを起こしやすくします。今回は、秋の乾燥による様々な症状にオススメの漢方薬をご紹介します。
空気が乾燥すると、肺の潤いが不足し、肺に通じる空気の通り道である気道の抵抗力が落ちるので、喉の渇きや空咳などの呼吸系のトラブルが起こりやすくなります。
また、空気の乾燥は皮膚や粘膜のトラブルも招き、皮膚の乾燥やかさつき、かゆみなどを引き起こすようになります。
つまりこの時期は、肺や皮膚に潤いを与えることがとても大切なのです。このような場合には、瓊玉膏という漢方薬がオススメになります。
瓊玉膏
瓊玉膏は、約850年前から中国で飲まれている、軟膏タイプの漢方薬になります。人参をはじめ6種の生薬が含まれているのですが、なかでも地黄という生薬には潤いを与える働きがあります。よって、肺を潤す働きもありますし、皮膚を潤し、しっとりとしたみずみずしい肌に導く働きもあります。瓊玉膏を飲んで、秋の乾燥から肺と皮膚を守りましょう。
次回は、感染症の予防にオススメの漢方薬をご紹介します。
秋の養生法と漢方薬③――乾燥による様々な症状に瓊玉膏――
栃本天海堂薬局 福島店 (大阪市福島区)
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更新日: 2017/09/29 |