気の失調をもう少し説明いたします。
気を巡らせるのは、肝の働きによるものですが、
肝の機能が悪くなると、気の巡りも悪くなります。
この肝の機能が悪くなる原因は、一般的に”怒り”です。
これは我慢や、周りに対して常々気を使う事によって起こるのだと
私は考えます。
気の巡りが滞り、肝鬱気滞があると、
気が上って、身体の上部に入り、のぼせます。
その一方で、足の方の気は少なくなるので、冷えてしまいます。
よく、顔はのぼせるけど、足は冷えるというのは、
この現象によるものです。
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そろそろお正月です。
お正月には、屠蘇散を飲む慣わしがありますが、 屠蘇散は、白朮(おけら)、陳皮、桂皮、山椒、桔梗、防風 で構成されています。 白朮、陳皮は胃腸の働きを良くし、 桂皮、山椒は胃腸を温めて働きを良くします。 防風、桔梗は風邪の予防に使われます。 屠蘇散全体としては、胃腸を温めて働きを良くすると同時に、 風邪の予防をする処方になっています。 屠蘇散の『屠』は、元々『尸(しかばね)』に『者』なので、 死者を蘇らせる、そんなことは実際ありませんが、 その一年健康でありますようにという意味だと考えます。 屠蘇散を、お正月に飲むことで、 その一年健康で過ごせるようにと願っての事だと思います。 |
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更新日: 2016/12/28 |