肝臓にはおよそ2000種類もの酵素が集まって様々な働きをしています。
その中でも重要な働きが血液の浄化です。
肝臓では血液中の様々な不純物を分解・解毒して新鮮で瑞々しい血液がスムーズに流れるよう管理しています。
肝の働きが悪いと血液の浄化が追いつかず、不調が起こりやすくなります。
汚れた血液が循環を低下させ自律神経が乱れます。
では血液が汚れる方向へと導く毒的要素とは何でしょう?
例えば規制がゆるかった時代に建材として使われていたアスベストやホルムアルデヒド
あるいは環境ホルモンのダイオキシンなど。
あるいはカドミウム、鉛、水銀、ヒ素などの有害ミネラル。
これらは喫煙や排気ガス、農薬、殺虫剤などにも存在し私たちが知らない間に
取り込んでいる可能性もあります。
飽食の時代を生きる私たちは脂っこい料理やスナック菓子など
食品添加物がたくさん入った加工食品を多食する傾向にあります。
これらも毒をためてしまう要素といえます。
マイナス要素として付け加えるなら過労や睡眠不足、
緊張や不安といった過度のストレス。
春先のいわゆる「木の芽時」すなわち身体の衣替えが行われる時期に
蓄積した脂肪とあわさって上記の毒的要素が一気に血液中に溶けだしてきます。
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更新日: 2015/03/10 |
よく会話で自律神経が乱れているなどと使いますが自律神経って何でしょう?
神経には私たちの意志で手足を思うように動かす時に使う随意神経と 血液循環、消化・吸収・排泄、内分泌、生殖など生命を維持していく時、 生体の様々な機能を無意識的に調整する神経である不随意神経があります。 この不随意神経を自律神経と称します。 自律神経は内臓、血管、リンパ節など広く分布している神経で、 交感神経と副交感神経からなり、シーソーのような相互作用を及ぼしつつ働きます。 さてこの自律神経、無意識的に、しかしながら宇宙や自然のエネルギーと 共鳴しながら身体の営みを調整していると思われます。 時々この共鳴が上手にいかないことがあります。 春先の寒暖を繰り返す気候の変化に対応出来ない時、自律神経は少しずつ乱れます。 この乱れが重なりひどくなると五月病と言われるうつ病的な症状が現れたりします。 春になると決まって落ち着きがなくなる、仕事が変わりたくなるという人は 自律神経の弱り、すなわち肝に疲れがたまり環境ストレスへの適応力低下が 表面化しているとお考えください。 |
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更新日: 2015/03/07 |
東洋医学において自然・命を
「陰陽」と「五行」という理論で語る思想が根底に流れています。 自然を語ろうとすると本当は無限に体系づけられるのでしょうが 先人の智慧で捉え方のポイントを要約してくれたものだと解釈すると よろしいかと思います。 例えば一週間は日月火水木金土です。 日曜と月曜は太陽と月で陰陽を象徴し平日の火水木金土は五行を 当てはめています。 3月に入りそろそろ暖かくなるかな、と思えどまだまだ寒い日が続きます。 暦では2月3日を節分とし2月4日を立春と称します。 私たち人間の体感はさておき、自然界は春としての動きを始めるわけです。 すなわち生命の躍動が始まる時期です。 自然界の「木」が伸びていく様をあらわす季節ということで 春は「木」。 そして人間の内臓を含めた気の流れである経絡も配置されており 「木」に属するのは「肝・胆のう系」です。 アレルギーの記事に解毒の担い手と表現した肝臓が春のポイントとなります。 そして自律神経のリズムにも関係してくるのです。 |
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更新日: 2015/03/06 |
ここまでアレルギーに関して一連の記事を記してきましたが
いちど整理してみます。 基本的にアレルギーとは体内であるべき姿の免疫機能から逸脱して 働きが過剰になった状態あるいは秩序が乱れた状態と言えます。 アレルギーが皮膚に発症すれば、アトピー性皮膚炎に、 粘膜に発症すれば花粉症やアレルギー性鼻炎、気管支ぜんそくなどになります。 多くは冷え・環境汚染・湿という問題が複合的に絡み 長引かせ、悪化させているようです。 少しでも軽減出来ないか、予防していく考え方はないだろうか。 消化力 粘膜の潤い力 気・血・水循環力 解毒力 これらの能力を高めることで免疫の秩序を取り戻して 快適な生活を取り戻していくことは可能なはずです。 |
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更新日: 2015/03/04 |
日本は四方を海に囲まれた高温多湿であり、梅雨、台風など風土・気候の面から
いっても湿がたまりやすいです。「湿」は胃腸に影響を与えます。 湿の乱れとして例えばなかなか鼻水が止まらない、という状態が挙げられます。 冷たいもの、甘いもの、ジュースが好きな人ほど胃腸が弱くなります。 油っこいもの、味の濃いもの、乳製品を食べ過ぎても「湿」がたまりやすくなります。 日本人酵素分泌は動物性食品の多食に対応出来ません。 現代の日本人は動物性脂肪やたんぱく質、糖質を過剰に摂り過ぎています。 分解されないままのたんぱく質や脂肪が滞ると異物に対する過剰な免疫反応としての アレルギー疾患がここでも誘発されます。 食生活の見直しで胃腸を立て直すとともに 腎機能を高めて利尿を促し、体から湿を排出することも考えていきましょう。 |
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更新日: 2015/03/02 |