健康トピックス 「福田漢方の思い・考え」

仕事柄、時に「人生相談」みたいなこともあります。

親友がいない、一人ぼっち。
なんていう問題も。

最近は、
「お一人様」なんていう言葉も聞かれるほど、
群れずに一人を「謳歌」している人が多いようですね。
煩わしい人間関係から逃げるのはわかる気がしますが、
一方、何か問題が持ち上がったとき、
話を聞いてともに解決に向かってくれる人がいないとつらいものです。

情報があふれる現代では、
解決の糸口となるヒントはいくらでも手に入りそうですが
そこには偏った無責任な情報もたくさん。

昔なら、生まれた土地に住み、
変わらない少ない人間に囲まれて
信頼関係を熟成して互助精神で人生を歩んでいました。

ところが、現代はそうはいかない。
多くの人と出会い、薄く広くの時代。

そんな中で、映画やドラマに出てくるような
熱い友情を育むのは難しいと言わざるを得ません。

では、どうするか。
いろいろなジャンルの人と交わり、
一人や二人に寄りかかるのでなく、
この問題に関してはこの人、
このことに関してはこの人・・・
というようにバランス良く付き合うのが良いように感じます。
また、その「部分」での付き合いの中で
「ともに同じ目標に向かって頑張る!」様な体験をすると
グッと距離が縮まります。
また、そういう人たちに、自分の「偽らない心」をさらけ出すことで
さらに距離が近づきます。
斜に構えず、甘えていいものだと思って見ませんか?
持ちつ持たれつ・・・これがいいんです。

 

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患者さんの中には
第一選択で私のところに来てくださる方もいらっしゃいますが
病院と併用治療を求めてであったり、
病院はしごして万策尽きた方であったり
そんな方が結構多いものです。
そんな方には大概の医師や治療家が
考えつきそうな治療方針では上手くいくはずもなく
まさに「逆転の発想」のごとく
真逆な考え方であったり
東洋医学的所見のように
現代医学的診断を「無視」する場合や
全く違う視点から診てみたり 
と、あれやこれやと工夫してみると
治癒の光が差し込む場合があります。

それも私の醍醐味の一つです。
どこかで救われる 
それが私のところなら無類の喜びです。
ともに治癒に向かって歩みましょう。

 

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最近の医学の発達や研究によって
いろいろなことが解明され、
それによって恩恵を受けいている我々ですが、
漢方も解明されつつあります。

大腸に生息する菌によって漢方薬が「分解」されて
体内に取り込まれやすい、また活性されやすい状態になるのだとか。
なので、大腸の状態を整えて菌が「いい状態」でいることが
漢方薬が効果を出すコツ。
もちろん、すべての漢方薬を検証することはできてませんが
一部ではそうだということらしいです。

腸管免疫に関していえば、主に小腸の話。

大腸も小腸も「いい状態」であることが一番!
逆に、抗生物質服用によって乱れた腸内環境が
元に戻るのに3ヶ月かかるらしい。
であるなれば、
例えば、風邪など引いても、
できるだけ抗生物質服用を避けて
漢方薬などで加療するのがベストではないでしょうか。
また、やはり医食同源。
適度の水分摂取や、
タンパク質や野菜などバランスよい食事が大原則。
その上で、漢方薬を「未病を治す」意味でも上手に使うのが
人生100年時代を乗り切る秘訣
ではないかと思います。

 

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事あるごとに、
健康であることの条件を考えさせられるのですが、
やはり・・・・
未病を防ぐ=予防医学の重要性を常に感じます。
ストレス対策・運動・食事・・・・・
改めて言うまでもありませんが、
最近、
慢性腎臓病の方の相談も多くなり、
禁煙・適度な水摂取の大切さを
改めて痛感しております。
薬や治療も大事なのですが
まずは、「主治医は自分」と思っていただいて
基本的な遵守事項から。。。
そう思ってやみません。

 

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睡眠導入剤・精神安定剤・鎮痛剤・・・・
薬が必要な時もあります。
しかしながら、
「眠れません」と言えば、即、睡眠導入剤
「痛い」と言えば、即、「鎮痛剤」
さらに、「まだ眠れません」と言えば、もう一錠追加
何て言うのは、あまり感心できません。

さらに、「こうすればいい」という無邪気なアドバイスは
「それが簡単にできないからしんどいんです!」
と患者を余計に苦しめます。

まずは、患者さんの気持ちに寄り添う事、理解する事
そこから始まるのです。

         

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