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【質 問】
私は55歳の喫茶店を営む女性です。営業中は厨(ちゅう)房にいることが多いので、毎日汗をびっしょりかいて働きます。特にこの夏は、Tシャツを3枚くらい替えながら働いています。そのため非常に疲れていますが、ほかに代わる人もおりません。暑いと呼吸が苦しくなり、もうろうとして意識が遠のいてきます。水分は取っていますが、飲むとすぐに汗が噴き出ます。仕事の他に祖母の介護もあり、睡眠もままなりません。何か良い漢方薬を処方してください。

【答 え】
夏の暑い時期に暑い場所で働いていると熱を生じる。また元気は、腎の精気と脾胃が吸収した食物の気、および肺が吸収した空気の3つが結合して産生される。元気は強い活動力を持つ精微物質で、全身を流れ各所に分布し、臓腑経絡など様々な組織で生命活動を営んでいる。
 この女性は、熱によって元気を傷(やぶ)られ、陰液といわれる身体を冷やす体液をも消耗してしまった。よって、汗が多く身体がけん怠し、呼吸は浅く口が渇いている。
 気を益して体液を自分の力で生み出し、熱を清して陰を養い、肺に気を集め、皮毛の調節機能を改善して汗を治める「生脈散・しょうみゃくさん」を服用してもらった。この処方は夏に多用するが、女性は今までの夏とは違い、元気に働けると喜んでいた。

 

【質 問】
私は62歳になる男性です。若い時から腰痛持ちですが、思えば毎年この時期になると、足が棒のように重だるくなり、腰痛が悪化します。オフィスの冷房は高めに設定され、動くとちょっと汗ばむくらい。ただし、じっとコンピューターに向かっていると下半身が寒々としてきます。朝は足が少しむくみ、寝汗を毎日にかくようになります。

【答 え】
この男性は、いすにじっと座っていると腰が苦しくなり、置き所がなくなる。ひじ掛けを利用し、腰を上げると少し楽になるそうである。小便は近い方だが今はそれほどでもない。朝、靴下をはくとき、手で足を引き寄せて悪戦苦闘してはくそうである。今回の冷房による腰痛には、腎を温め水分の停滞を改善する「真武湯・しんぶとう」と、経絡に停滞した寒邪と湿邪を追い払う「苓姜朮甘湯・りょうきょうじゅつかんとう」とを合わせて服用して頂いた。1週間後にはだいぶ楽になり、いつもの腰の調子を取り戻したという。
 しかし、若いときからの腰痛を取り除くために気と血を補い、寒邪と湿邪を取り除く「独活寄生湯・どっかつきせいとう」と、腎を温め長生きに必要な高貴薬の「鹿茸・ろくじょう」の製剤を2つ合わせて現在服用中である。若いときからの腰痛を治すには、長期決戦になるとに意欲を燃やしていた。

 

【質 問】
私は62歳の女性です。出産後からふくらはぎに静脈瘤(りゅう)がありましたが、あまり気に止めていませんでした。40代後半からだんだん曲がりくねった瘤(こぶ)が大きくなり、いまではさらに目立って、ときに痛むようになってきました。何か良いお薬はないでしょうか。

【答 え】
女性のふくらはぎにある血液の滞りを「瘀血・おけつ」と呼び、局所の「瘀血」が全身の血液の汚れに発展する。45歳くらいから全身のエネルギーは徐々に低下し始め、心のエネルギーも低下すると心臓の血液を送り出す力が徐々に減少し、血液が滞り始める。そして65歳くらいになると、その低下はさらに急速になり様々な症状が出始める。
 顔色や唇、歯ぐきの色がどす黒くなってきた。皮膚につやがなく、カサカサになる。シミそばかすが多くなる。肩こりや背中の痛みがひどくなる。うっ血し青紫色になる。物忘れが多くなった。手足がしびれるようになる。皮下出血(紫斑)、血圧が高くなる、などである。
 この女性には、血液に柔軟性を持たせてサラサラにする「田三七人参・でんさんしちにんじん」と、血液の滞りをなくしていく「血府逐瘀湯・けっぷちくおとう」を6カ月。だいぶきれいになり、顔のシミも消えてきたと大満足し、継続中。

 

【質 問】
1年くらい前から腹部全体が張り、時に痛みを覚えるようになりました。最近は食欲もなく、手足だけがやせてきたような気がします。食事をするとさらに腹部が張って苦しく、げっぷをしても楽になりません。今年で57歳になる男性ですが、1年前から会社の部署が変わりました。市販の腹部膨満感の薬ではまったく効かず、病院に行くと軽い胃炎を起こしていると胃酸の分泌を抑える薬を出されました。少しは効いているような気がします。

【答 え】
彼は会社の部署は変わりはしたものの、特に大きなストレスはない。ただし何となくおもしろくない職場であるという不満がある。いわゆる団塊の世代に多い悩みであろうか。舌の表面は真っ白で、小便は遠い方だという。顔色は黄色みがかった青白さである。
 この病症は、慢性的ストレスにより肝と脾が失調して気が滞り、腹部に水分が停滞したために起きている。肝の気を伸びやかにし、脾のめぐりを改善する「柴胡疎肝散・さいこそかんさん」(せんじ薬)と、脾胃の働きを改善し腹部に停滞した水分をさばく「平胃散・へいいさん」(顆粒)を併用していただいた。
 2週間後には腹部膨満感と舌の白苔は消失し、顔色も元気になった。ここで定年を迎えるかという悲哀感がなくなり、やりがいすら感じるようになったという。

 

【質 問】
平成14年10月に出産し、腎臓ができていないため、残念ながら子供は名も付けられないまま息を引き取りました。その子の一周忌に、急に足の裏に汗をかき始め、同時に息苦しくなり、動悸(き)と不安感があらわれ夜も眠れなくなりました。病院に行くと過呼吸症候群といわれ、安定剤を飲み始めて半年がたちます。薬を早くやめて、近い将来には子供をつくりたいと思っています。

【答 え】
相談を受けたのは、2年前の3月で、この女性は当時32歳だった。病院の薬を直ちに中止し、過呼吸症の改善をまず考えた。
 この過呼吸は、最初の子供を失ったショックと、子供ができてもまた失うのでないかという不安感が原因である。脾を健やかにし、心を養い、精神の安定をはかる「加味帰脾湯・かみきひとう」を服用し1ヵ月もすると、動悸が無くなり良く眠れるようになったという。3カ月後には息苦しさもほとんど改善した。その3カ月後に妊娠したが、すぐ流産してしまった。
 だが、今度は精神的ショックはなく、半年間の禁欲を指示した。さらに脾を健やかにし気を補う「補中益気湯・ほちゅうえっきとう」を加え、流産防止の体づくりをした。去年の10月にめでたく再び妊娠し、現在7カ月を迎え「当帰散・とうきさん」を服用。胎児は元気で腎臓もできているという。

 


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