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8月も終わりを迎えて、日差しや暑さが急に穏やかになりました。
過ごしやすさすら感じる、今の時期。
この時期に雨が重なると、肌寒ささえも感じます。
夏特有の湿気はこの「肌寒さ」にも、深く関わってきます。

暑さが退き、気温が落ち着いても、夏の大気には湿気が残っています。
気温は同じでも、湿度が違うと体感が変わってくるように、
湿気の存在は、暑さ(≒暑気)や寒さ(≒寒気)に加担して、その影響を増幅します。
言葉を変えると、「肌寒い感じ」を生み出しているのは
気温が下がること以上に、湿気の存在による所が大きいという訳です。

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湿気を取り除く。大気から湿気を払うには、
エアコンのドライ(≒除湿)機能のように、冷やせば良いという考えがあります。
けれど、人の体にはこのやり方は通用しません(肌寒さを伴う場合、なお更です)。
漢方ではむしろ正反対で、人の体から湿気を払うには、温めれば良いという考えがあります。
この場合の「温める」には、「温めて湿気を発散する」という作用が込められています。

寒気と比べ、湿気を発散する場合には、それほど強い発散力は必要ありません。
どちらかといえば、湿気(もしくはそれに伴う肌寒さ)で体内の気が弱まり、
塞ぎ込むのを防ぐという方が本来の働きのように感じます。

「夏の終わりの不調」に服んでおきたい漢方薬とは即ち、
穏やかな気温に伴って湿気が招く「肌寒さ」に対処する漢方薬を意味します。
それには例えば穏やかな発散力を持つ桂枝湯や香蘇散、
体を温めて湿気を払う藿香正気散や補中益気湯、
あるいは体表の虚を補う、玉塀風散や桂枝加黄耆湯、参蘇飲などに一服の価値があります。



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