こんにちは。今回は東洋医学でできる更年期の治療法についてです。
西洋医学の治療ではホルモン補充療法や精神安定剤・自律神経調整剤など、鎮静剤による処方が行われています。
東洋医学では、体質によって処方される漢方も変わってきます。
今回は陽虚体質についてお話しします。
まず、陽虚体質の特徴はどのようなものでしょうか。
この体質は、体が冷えてしまいがちで、虚弱で疲れやすさやだるさも感じやすく、元気が出ないのが特徴です。
更年期の初期は月経周期が長くなりがちで、経血は少量ながらダラダラと続き、水のようなオリモノや不正出血があったりします。漢方では続断、莵絲子(トシシ)や杜仲、淫羊藿(インヨウカク)などの助陽薬で腎の陽の力を強めて対応します。
陽虚にお薦めする漢方は、過酷な環境下で育ち、生み出されたマカ・トナカイの角の組み合わせで「精」「気」「血」を補い、身体を温め代謝を促し、若々しい力を取り戻す馴鹿丹(じゅんろくたん)、散寒効果がある薬草が入っている八味地黄丸(はちみじおうがん)、海馬(タツノオトシゴ)・鹿茸などの動物性生薬が調合された海馬補腎丸などが効果的です。
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更新日: 2019/08/09 |