体中に余分な水(水毒といいます)が溜まり
気の流れを塞ぐと、メマイが起こります。
体に余分な水が多くあるので、
実際に吐く、激しいメマイがして
立てなくなる等の症状がでます。
メニエール氏病などに多く見られるようです。
健脾利水剤を多めに、
沢瀉、茯苓、白朮等が入ったものを使います。
沢瀉湯などもあります。
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コロナで外出自粛が続き、
また将来への不安感もあり、 最初は不安感、胸の圧迫感、息苦しさなど パニック症状の様なものが出現する方が 多くおられます。 又、気力が出ない、やる気が起きない という方もおられます。 漢方では、気虚という考え方で治します。 気は肝の働きで全身に気を巡らせます。 この気は脾によって食物より得られる物です。 この脾が元々やや弱く肝の失調によって 肝→脾を弱める(肝脾不和といいます)ことにより 脾虚(気がつくれない)となり、 少々に事で疲れ易く、やる気が起きなくなります。 こういう時は、 疏肝理気薬(柴胡疎肝湯、四逆散他) また気を補う人参などが入った物を使います。 理気するようなものを同時に使う必要もあります。 |
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更新日: 2020/10/21 |
激しいメマイは、内耳の病気によっておこる
メニエール氏病が有名です。 回転性の激しいメマイと、嘔吐が併発します。 また、難聴、耳鳴り、耳閉感を伴うこともあります。 漢方では、利尿剤を使います。沢瀉湯が有名です。 また、茯苓、白朮、猪苓など利尿剤が多く入った 五苓散なども効きます。 軽いメマイ、フラツキを訴える方もいます。 多くは、ストレスによって自律神経が乱れて メマイ、フラツキを訴えます。 この場合、気の上昇を治す桂枝と甘草の組み合わせと 利尿剤の茯苓と白朮が入った苓桂朮甘湯などを 使います。 気の上昇が原因の一つですので、 疏肝理気薬などを併用することが必要です。 原因は、ストレス、自律神経の乱れです。 標治は、茯苓、白朮、桂枝、甘草などを使いますが、 本治は、疏肝理気薬(柴胡、芍薬が入った処方)などを使います。 |
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更新日: 2020/09/18 |
肝は腎の支えによって効力が保たれています。
腎は基本的には老化によって衰えます。 いつも我慢強く仕事をされている、 周りに気遣いがあり 前向きで向上心が高い、このような状態は、 長い時間をかけて少しずつ 肝の力を使っていることになります。 そのような方は、肝を酷使したことで 余計に腎が弱まり、 また加齢とともにさらに腎が弱まり、 耳鳴りが起きることがあります。 この場合はジージーと セミが鳴くような耳鳴りを訴えます。 多くの方は昼間、音がしているところでは あまり気にならないのですが、 夜静かになるとジージーと低い音が気になるのです。 その結果、不眠になったりイライラしたりします。 また、その不眠・イライラが気になり、 さらに耳鳴りがひどくなることがあります。 これは、自律神経のうちの 交感神経が過剰緊張気味の状態であり、 漢方では、肝の失調と考えます。 耳鳴りを改善する漢方薬は、 補神薬を主とするか、疎肝理気薬を主とするか、 あるいは気を発散させる理気薬を主とするか、 さらには降気薬を加えるかは、 人に依ってみな違います。 それが、個人にあわせて漢方処方をする理由です。 では、具体的にどのような漢方薬を使うのか? |
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更新日: 2020/05/29 |
前回の耳のお話の続きです。
蝸牛の中は、 リンパ管により3つの部屋に分かれています。 外側には外リンパ液があり、 中には内リンパ液があります。 蝸牛の中には、 小さな外有毛細胞・内有毛細胞があります。 その外有毛細胞を触る 天女の羽衣のようなものがあり、 それをテクトリアルメンブレンと申します。 音を聴くというのは、 蝸牛と中耳の間をくっつけている あぶみ骨・つち骨・きぬた骨が動いて、 その蝸牛の有毛細胞をゆらす仕組みから なっています。 耳鳴りは、そのわかりにくい場所が 老化したためと考えられます。 耳鳴りを訴える方の多くは、 原因不明のことが多いです。 おおむね50歳以下の若い人で、 キーンという高い耳鳴りと同時に 耳の塞がりを訴える方がいます。 私共の経験では、このような方の多くは ストレスが原因であることが多く、 首筋・肩こりも訴えます。 漢方ではストレスは 肝の失調を生むと考えています。 肝の経絡は胸上方から肩、首筋、 耳の周りを通り、目に入ります。 したがって、 疎肝して気の巡りをよくして対応します。 次回は、肝と腎の関係によって起こる 耳鳴りについてお話いたします。 |
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更新日: 2020/05/27 |