耳は外耳・中耳・内耳から構成されています。
よく、耳の穴を自分で耳かきしすぎて、その結果
外耳炎になる方がいます。
これは、耳鼻科に行くと抗生物質もしくは
軟膏ですぐに治ると存じます。
また、プールに入って中耳にばい菌が入り
中耳炎になる方も見られます。
こちらも抗生物質と点耳薬ですぐに治ります。
それはほとんどの場合、細菌感染が原因でなります。
このとき、治りにくい方と治りやすい方がいます。
これは、その人の治す力・免疫力が問題となります。
この問題は、
コロナウイルスに感染しにくいか・しやすいか、
治りやすいか・治りにくいか
ということとも重なることです。
あくまでも一般論ですが、
外耳炎・中耳炎が治りにくく慢性化しやすい方は、
免疫力が弱いといわれています。
このような方は、脾が弱く疲れやすい、
気血不足であることが多いです。
この場合、
気を補い胃腸を丈夫にする漢方薬を使います。
また、体質的に化膿しやすい方もいます。
こちらは漢方では解毒湯タイプと考え、
清熱解毒薬で対応します。
このように、同じ外耳炎・中耳炎においても、
どのような処方が必要かは人によって異なります。
そのため、おひとりおひとり、詳しく体質・症状を
お伺いして漢方薬をお選びしています。
[ カテゴリー » Topics ]
コロナウイルス感染拡大の関係で、
当薬局も時短で対応させて頂きます。 この時期、自宅で待機されている方も 多くいらっしゃるかと存じます。 自宅にて運動、ストレッチなどテレビでも 話題になっております。 また、ストレスが溜まって、様々な方法で ストレスを解消されている方も多くみられます。 ストレスがあると漢方では、 肝の失調がおき易くなると考えます。 肝が失調しますと、肩こり、首筋のこり また、心に及んで、不安感を 起こし易くなる事もあります。 また、それが高じて免疫能力の低下を 起すこともあります。 ストレスがあると肝の失調が起こるのですが、 同時に肝は筋肉にも関係がありますので、 こういう時は、ストレッチが良いのです。 筋肉を伸ばすことにより、 肝の失調を軽くさせます。 |
ツイート |
更新日: 2020/04/07 |
最近、毛細血管を見ることによって、
ゴースト血管が分かることが話題になっています。 原因は、ストレス、睡眠不足等が 原因と言われています。 ゴースト血管と言われる状態がありますと、 必要な酸素、栄養素が届けられにくくなり、 又、不要な二酸化炭素、老廃物の回収も 行われにくくなります。 ゴースト血管については、ネットに種々記述してあり、 改善方法も適度な睡眠、運動等をあげています。 症状としては、冷え症がよく言われています。 NHKの番組では、漢方薬の”桂皮”をあげています。 確かに、桂皮は温める作用があります。 しかしながら、ストレス等が原因と言われるならば、 漢方の考え方では、肝の働きを良くする、 疏肝理気薬を中心に、 更に温める生薬、桂皮、生姜などが入った薬を 使った方が良いかと考えています。 |
ツイート |
更新日: 2019/11/13 |
今回より、春から初夏にかけて多くみられる
自律神経失調症に対する 漢方の考え方について書きます。 自律神経には、 交感神経と副交感神経があります。 主に交感神経は、 不安感、ストレス等によって亢進します。 4月~5月にかけて、年度が変わったことにより、 (人事異動、新入社員ほか) 通常より”頑張らなくては!” という力が入り、これがストレスになることがあります。 また、4月は気温差が激しいため、 自律神経が乱れ易く、 少々のストレスで交感神経が過剰緊張になります。 その結果、不安、動悸、イライラ、胸の圧迫感、息苦しさ、 フラツキ、多汗、不眠などの症状に悩まされます。 漢方では、春は肝が行進し易い時期と捉えています。 肝は、情志では怒りです。 日常、対人関係で 嫌なことがあっても(特に会社においては) 多くの人は我慢します。 このような経験は誰でもしています。 この積み重ねがストレスとなります。 この状態を漢方では、 肝が失調して気が滞ると考えます。 そして、徐々に心を損なう時、 動悸、不安感が生じ易くなります。 |
ツイート |
更新日: 2019/04/10 |