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タンジンはシソ科、宿根草です。
サルビア（アキギリ属）の仲間、根を乾燥したものです。

性味：味は苦、性は微寒
薬理作用：活血祛瘀・涼血・養血安神
応用：冠不全による疼痛に丹参の瘀血を除去し血管を拡張する作用を利用する。
　　：神経衰弱で動悸・不眠・煩躁・不安などの心血虚の症状があるとき。
　　：肝欝による脇痛に使用する。肝機能障害のあるときに、丹参の祛瘀の効能を利用する。

血液の循環が悪くなり、中年以後の方、高血圧傾向の方、よく有りがちな頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸といった症状、中医学で『瘀血症』を『活血化瘀』という方法で改善をうながします。丹参はその大黒柱的生薬です。主な製品は『冠心２号、冠元顆粒です。』

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生薬名：百合（ひゃくごう）
ゆりの鱗茎を乾燥したもの。日本ではササユリを用いる。
性味：味は甘・苦・性は微寒で潤。「漢方の臨床応用」参照。
作用：潤肺止咳・寧心安神。利尿・鎮咳・鎮静作用がある。
応用：乾咳・慢性咳嗽に用いる。百合の利尿・清熱・鎮静作用を利用して、動悸・煩燥・尿が濃い・口の中が乾燥するなどの症状がある時に百合・沙参・アマドコロ（玉竹）など使用した粉末・製剤が手軽で、飲み易いです。
美しく優雅な百合の根茎のパワーに感服です。


ナルコユリ
生薬名：黄精。黄精はカギクルマバナルコユリ、その他同属植物の根茎です。
作用：補脾潤肺
応用：補腎益精。腎精不足による腰や膝がだるく、無力、頭のふらつき、精力減退などの症候改善に良いようです。

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麦芽：イネ科　大麦の発芽した種子を乾燥したもの。
性味：味は甘、性は平、帰経は脾、胃経です。主成分はビタミンB・C。
作用：健脾開胃・行気消食・舒肝・回乳。「中薬学」参照
応用：健胃に用い、一般的な消化不良に効果があるようです。やや多めに用い授乳を中断したために生じた乳汁の鬱滞を軽滅して腫脹と疼痛を除くのに用います。
肝気鬱滞による胸脇部が張る。イライラがつのる症状にも役立つと思っています。
現在は手軽に飲みやすくなった分包エキス製品が愛飲されています。

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青麦の季節 砺波市のチューリップ畑は満開です。

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生薬名：辛夷（シンイ）
主にこぶしの花蕾をシンイと言います。モクレン科のモクレン、ハクモクレンの花蕾、日本産はこぶし、タムシバに由来する花蕾です。

性味：辛温
帰経：肺胃
作用・応用：散風解表、宣肺通鼻
風寒感冒の頭痛・鼻閉・鼻汁などに用います。
方剤例：鼻淵丸・辛夷清肺湯・辛夷散

大きなこぶしの木に白い花が満開に咲いている情景は「北国の春」。
沼地の辺り平地・場所を選ばず咲いている。
自然に「北国の春」の歌を口ずさんでしまいます。
下の写真は同じ日に撮影した垂れ桜と菜の花のコントラストです。

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山茱萸はミズキ科の成熟した果肉を乾燥したものです。
“庭のさんしゅゆの木～♪鳴る鈴～♫”の歌詞、宮崎県の民謡 稗搗節は平家の姫君と追って来た源氏の侍の禁じられた恋の歌です。とてもロマンチックな謂れがあります。

性味：微温、酸、渋
作用：補益肝腎、渋精、斂汗、肝腎不足の要薬です
処方例：六味地黄丸、八味地黄丸、杞菊地黄丸など
応用：（１）腎虚（２）気血両虚（３）止汗（急性発症する大量の汗、自汗、盗汗）などに使用、補益力が十分で薬性はおだやかですので長い日数、期間、飲むと良いようです。