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「未病」という言葉が世の中に浸透して久しいように思いますが、正確に理解している方はどれほどいらっしゃるでしょうか。健康診断で異常がないことと健康であることはイコールではありません。「病院で調べたけどなんともない」のに感じる不調や、「先生が薬はまだ飲まなくっていいと言ってるから」という人任せで本人の自覚なし(笑)の症状がまさに未病です。“病は気から”と精神論で乗り切るのが優秀な回答とされたのも今は昔、ごまかさずに自分の身体と向き合うのが、人生百年時代の現代人がとるべき賢い選択です。

さて「病院で薬(西洋薬でも漢方薬でも)をもらっているけど求めているものと違う気がする」というのは、漢方相談をしていると頻繁に耳にするフレーズです。その感覚は当たり! なぜなら病院は病気を治すところであって、健康になりたいというニーズは専門外だからです。病気を治すと言ったとき、話題の焦点は“病気”です。なぜ血圧が上がったのか、どうして○○の数値が××したのか、その答えはご本人の身体の中にしかありません。数値だけをどうにかする薬をいくら飲んでも飲みやめれば元の木阿弥、求めている身体はできあがってこないものです。そして漢方薬をのんだけど効かなかったというのも、さもありなん。この“病気”だけを見るフィールドでいくら漢方薬を用いても、他の西洋薬と同じように扱われることがほとんど。「血圧を下げるため」とか「○○の数値を××するため」といった具合です。効能効果からお薬を選択するしかない場面では致し方ないのかもしれませんが、たとえ漢方薬をのんでいても「求めているものと違う気がする」の違和感はこうして生まれてしまいます。これでは漢方薬の真価を発揮するのは難しいのです。
かつては起こらなかった不調に悩まされたり、様々な数値が異常を示すのは、身体の中のどこかがキャパオーバーであることを知らせています。キャパオーバーになったのはなぜか、どこをフォローしてあげると本来の力(健康)を取り戻せるのか、そこにアプローチしていくのが漢方であり、漢方薬の正しい選び方の道筋になります。人の身体はそれぞれですから、この症状にはこの漢方薬を使えばいい、と一概には言えないものです。

ご来店される方々に、私たちはちょっと変な(?)質問をします。便通は? 睡眠は? お食事はどんなものをどんなタイミングで? などなど。相談したいお悩みの症状とは一見無関係に思える内容ですが、上述したキャパオーバーのポイントを一生懸命探っているんです。自分の不調と向き合われている方は説明も上手です。キャパオーバーポイントがわかれば、体質に合った漢方薬はもちろん、日頃どんなことに気を付けて過ごせばいいかもお伝えすることができます。向き合った結果、対策も自然と見えた! なんていうのが理想です。こちらの記事を読んでそうした方がいらっしゃればうれしいです。向き合ったけど対策がわからない、そもそも向き合い方がわからないというときは、どうぞ専門家である私たちを頼ってくださいね。

神楽坂 漢方 有恒薬局 薬剤師・鹿島絵里


『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
たにぐち書店 ¥2,200(税込)
神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

『合格運アップに効く漢方 心と体の健康あってこその合格』
株式会社 東京玄文社 ¥1,518(税込)
書店に無い時は、直接FAXでお申し込み下さい。 著者 小池 加能  

連日の猛暑で熱中症や夏バテで体調を崩す方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は夏の暑邪(夏の暑さが人体に悪い影響を与えること)についてお話いたします。

夏の主気(自然の氣候条件)である「暑」は炎熱の特徴をもち、夏らしい暑い季節をつくりだしてくれます。一方で、この「暑」が人体に悪い影響を与えるようになると「暑邪」と呼ばれるようになります。

暑邪の特徴としては、発熱、心煩、口渇、脈が早くなるなどの症状が現れます。
また、ひどく汗をかくと津液(体の体液)を失い口渇・尿少などの津液損傷の症状が現れるだけでなく、体表を守っている気が汗とが一緒に体外に出ていってしまい、息切れ・疲れなどの気虚の症状も現れます。
さらに、暑さのあまり冷たい物を食べ過ぎたり飲みすぎると脾胃(消化器官)の機能が低下し、体内に水湿が停滞して食欲不振・下痢などの症状があらわれます。これらの症状がいわゆる夏バテの症状です。

では、夏バテの対策としては、何をすれば良いのでしょうか?
まず、脾胃の機能を下げないように冷た過ぎる飲食物を控えましょう。特に氷の入った飲み物はやめましょう。
次に、西瓜、胡瓜、ゴーヤ、トマトなど夏野菜を摂取して、体の中の余分な熱を取り除き、発汗で失われた津液を補うようにしましょう。
これらの知識を少しだけでもいいので日常生活にとり入れて、この夏を乗りきりましょう。
認定薬剤師
国際中医師
国際薬膳管理師
津島哲平


『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
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神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

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書店に無い時は、直接FAXでお申し込み下さい。 著者 小池 加能  

 陽性の梅雨なのか、降ればどしゃ降りで各地に水害をもたらし、晴れれば、蒸し蒸し湿度の高い高温で熱中症に要注意! 長靴に合羽を着て、でんでん虫(カタツムリ)をバケツ一杯集めに日がな一日散策していた子どもの頃のような梅雨はもう来ないのでしょうか?

 3カ月の御無沙汰でしたがお変わり御座いませんか?
この間、薬局の更新で管理薬剤師を鹿島絵里さんに委ねました。

はじめての漢方 第3回「コロナ後遺症」2023/7/29(土) 開催


この情報のように色々企画し若い力で漢方の普及に力を注いでくれそうです。どうぞ宜しくお願い致します。

 さて、“梅雨バテ”とか新しいバテ方名を聞くと季節の移り変わりに敏感に養生をすると簡単にはバテない身体ができるのに・・・と残念です。
 梅雨バテは湿気と気温差で身体が重怠くなることでしょうか? 太陽に当たる時間が少ないと気分的にも暗くなりそうです。梅雨の晴れ間には洗濯物を陽に干し、自らも日光浴をしましょう。
 こってり脂っぽいお料理よりも豚しゃぶを胡麻だれで頂くとか、麦ご飯に山芋の摺り下ろし、しゃぶしゃぶを作った残りのスープは一度冷やして固形の脂を取り除き、人参、蕪、しめじ、木耳、緑豆春雨やもやしを入れたスープかお味噌汁にして召し上がってみて下さい。浮腫が気になる方はキュウリに自然塩を揉み込んで頂くと気持ち良くお小水が出て治ります。西瓜にも必ず自然塩を振りかけて召し上がれ!
 咽が渇くからと、冷たい飲みモノは程々にして、清暑益氣湯を時々飲まれると夏バテや熱中症予防になります。
 清暑益氣湯は元気のでないとき(脾(消化機能の)虚)に飲む補中益氣湯の夏バージョンです。汗が止まらず、咽が渇き、怠く、疲れが取れない、下痢や便秘で不便。尿は少なく濃い目。舌を見ると赤くて乾燥し、少し黄色い苔が着いているようなとき暑気払い漢方薬として利用出来ます。
 夏休みにはゆっくり休みましょう。
小池かの拝 

「ついうっかり」とはいえ、ポケットにティッシュが入ったままのズボンを洗濯機に入れるのは罪だと思っている、薬剤師の鹿島です。

さて誰しもある「ついうっかり」ですが、なんだか最近多いなと感じることはないでしょうか。歳のせいなどと思われがちですが、半分当たりで半分は間違いです。
ちょっとしたミスが増えてきたとき、多くの場合は血(けつ)の不足が原因です。血(けつ)とは東洋医学の独特の概念で、西洋医学で言うところの血液を含みながら、もう少し広範囲のものを指します。身体に栄養と潤いをもたらすもので、筋肉や関節を滑らかに動かしたりする働きをします。また、物を見る(視力)、心身を鎮静させる、思考力の源になるなども血(けつ)の役割です。

朝から晩までのパソコン作業に対して、一日中高い集中力を保てる方は稀です。ディスプレイを見て目を酷使し、あれこれ頭で考えて、さらに椅子に座ったまま同じ姿勢をとり続ける。これでは血(けつ)は消耗される一方です。少なくとも毎日そんなことを続けていれば、身体のどこかしらから「休んで!」のサインが出ているはずです。
「仕事も午後になると集中力が切れてはかどらない」と相談を受けることがありますが、それは漢方家の目線からは至極当然の成り行きで、これを封じ込める漢方薬をお出しするのは心苦しいものです。そもそも、薬を使って疲労をなかったことにするなんて無理があります。
血(けつ)が不足してきたサインをまずは受け止める。パソコン作業に限らず、パフォーマンスを高めるなら適宜休憩をはさむことは大事です。そして、何でも年齢のせいにしてあきらめるのもちょっと違います。確かに加齢と血(けつ)不足はある程度相関のあるものですが、そこをうまく養生で補いながら自分の身体を長く大事に使っていこうというのが、漢方の考え方です。食事、運動、休憩、睡眠、いろいろな要素で血(けつ)の充実は叶うものです。判断力が鈍ったとか、物忘れが増えたとか、そんな日常のちょっとしたことが「養生せよ!」のサインです。

「ついうっかり」を「もしかして認知症?!」と大げさに不安がる前に、まずは血(けつ)の巡るお身体を取り戻しましょう。血不足でうっかり洗濯機にティッシュを入れると、余計な仕事が休憩時間を圧迫して家庭内に血不足が蔓延しかねません(笑)


神楽坂 漢方 有恒薬局 薬剤師・鹿島絵里


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神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

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書店に無い時は、直接FAXでお申し込み下さい。 著者 小池 加能  

 関東地方の梅雨入りは毎年 6月の初旬でありますが、季節を先取りして梅雨で湿邪が旺盛になる時期の食養生について書きたいと思います。
五臓のうち脾は運化を司り、水穀精微を作り、気と血の源を作っています。雨の多い季節には湿邪が強くなり陰邪として脾の気機を妨げます。脾の働きが低下すると、体内に水が停留して食欲が減退し、腹部が張り、浮腫、下痢、倦怠感、頭が重いなどの症状が現れることがあります。
この様な症状の時、下記の食材を食時に取り入れると症状の緩和に役立ちます。
冷たいものを控え、自然の甘みがあるものを摂取すると良いです。

 1、脾気を補益する食材
   (硬米、糯米、ジャガイモ、さつまいも、椎茸、栗、鶏肉)で脾の働きを補う。
 2、気を巡らせて湿を取り除く食材
   (蕎麦、玉ねぎ、紫蘇、ジャスミン、らっきょう、ミカン)
 3、辛温・芳香によって湿を取り除く食材
   (ネギ、生姜、紫蘇、香菜、茗荷、三つ葉)はよい香で水分代謝を助ける。
 4、利尿によって湿を取り除く食材
   (ハトムギ、小豆、大豆、黒豆、冬瓜、とうもろこし、金針菜、鯉、鮒、鱧)

薬剤師 津島哲平 


『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
たにぐち書店 ¥2,200(税込)
神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

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