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二階堂先生の「食べ物は薬」
アズキ - 利尿作用/サポニン/二日酔いに
- アズキ
- 学 名:Phaseolus angularis
- 科 名:マメ科
- 英 名:azuki bean
- 別 名:小豆
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中国北東部原産の1年草。
日本でも極めて古くから栽培されていました。
生産量の70%以上は北海道で、丹波、備中を含め三大産地が知られています。日本人に特に好まれ、多くの生活習慣の中で用いられています。
マメ科に特徴的な黄色の蝶形花を付け、種子は品種により大きさ、色は異なります。
用途の75%は餡用で、汁粉、ぜんざい、甘納豆、羊羹とし、又赤飯に炊き込んで使います。
他の豆類と水の吸収の仕方が異なり、一般にアズキは水洗いしたらすぐに煮る方がよく、又色素のアントシアニンが鉄と結びつき黒く変色するので調理には鉄製の物は避ける方がよいでしょう。
果実を「赤小豆(セキショウズ)」と呼び、漢方で解毒、排膿、利尿の目的で配合されます。
高い利尿作用を有し、あらゆる浮腫に有効とされ、また食物繊維が豊富なので特にお年寄りや虚弱な人の便秘に良いとされています。1日と15日に小豆粥を食べる習慣もこのようなことからと思われます。
皮の部分にはサポニンがあり高脂血症や高血圧に、又解毒作用があるので二日酔いにも効果があります。消炎作用も知られ、化膿前の腫れ物に外用薬として用いられます。