二階堂先生の「食べ物は薬」

アフリカ北東部原産の多年草で、明治初期に渡来しました。日本では冬の時期を越せないため1年草とされています。

枝はまっすぐに1m位になり、長い葉柄を持った互生する葉には深い切れ込みが見られます。

クリーム色のハイビスカスに似た花が、夏の早朝に咲きます。

果実は長さ10～30cmで、若い果実をポタージュ、ソース、吸物、茶碗蒸し、揚げ物、味噌漬、酢漬などに使います。あまり大きく成長しすぎると、強い繊維のために食感が悪くなってしまいます。

種は煎じてコーヒーの代用になります。

濃緑色で鮮やかな色をして、表面にうぶ毛がびっしりと付いているものが新鮮です。夏野菜なので低温には弱いため保存には気をつけましょう。

独特のネバネバしたぬめりは食物繊維で、お腹の調子を整える整腸作用、コレステロール減少、血糖値の急激な上昇を抑制するので糖尿病予防などに有効です。

他にCa（カルシウム）、 Fe（鉄）、カロチン、VB1（ビタミンB1）、VC（ビタミンC）、VE（ビタミンE） などがあり、栄養価も高くスタミナや抵抗力を高めるので、夏バテ解消、便秘の改善などによく、生で食べたり、軽く茹でる調理でこれらの栄養素が無駄なく生かせます。

その上100g当たり30Kcalと低カロリー食品です。