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二階堂先生の「食べ物は薬」

ウコン - カレー粉や沢庵漬けの無害天然着色料

ウコン
  • ウコン
  • 学名:Curcuma longa
  • 科名:ショウガ科
  • 英名:turmeric
  • 別名:鬱金、宇金、玉金、秋ウコン、黄染草(きぞめぐさ)

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ウコンの葉と花 ウコンの根茎(上)、断面(下) ウコンの花(拡大) ウコン ウコン ウコン

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熱帯アジア原産で熱帯、亜熱帯各地で栽培されています。日本でも南西諸島で野生化しているものが見られます。高温多湿で排水のよい肥沃地が適する単子葉の多年生草本です。

地下にショウガに似た肉質の根茎があり、ここから地上へ長さ60cmほどの葉茎を伸ばし、大きな葉を互生します。葉の表面は鮮緑色、裏面は白緑色で両面とも無毛、長柄を持って先が尖った長楕円形をしています。

日本では夏~秋に葉鞘の間から穂状花序を付け、これには多数の苞葉があり下部は緑色、上部は純白色で美しく、苞葉の内側に黄色の小花を咲かせますが小さくて目立ちません。

根茎は大きくて太く、卵形の主根茎と細長くて手の指のような形をした側根茎とからなり、いずれも暗黄色の表面に輪節が有って、断面の色は黄赤色をしています。さらに細い根が多数の支根を付けて見られます。

根茎を乾燥して砕いてから繊維を除いて粉末としたものには特有の芳香があり、唾液を黄染し、やや辛味があります。香味もあるのでカレー粉や沢庵漬けの無害の天然着色料として粉末を使ったり、根茎をスライスして乾燥したものをお茶として飲んだりします。また若い根茎や葉鞘を矯味料として利用することもあります。ヨーロッパではマーガリンやチーズの着色料としたり、東南アジアの国ではスパイスに、インドネシアでは結婚式での黄色いご飯に使われます。

黄染草の別名があるように乾燥根茎を用いて黄色染料とされます。昔は赤ちゃんの産着や和紙、風呂敷などを染めて古書や古美術品の包装などに使われました。ウコン染には防虫や静菌作用があることを利用したものと言われます。但し日光で褪色しやすいため重ね染が必要とされ、木綿や紙の染色では紅の下染にされていました。

根茎を乾燥したものが生薬の鬱金(うこん)で利胆薬、芳香性健胃薬として用いられます。 黄色色素の主成分はクルクミン(curcumin)で胆汁分泌促進作用と抗菌作用とがあり、精油の主成分のツルメロン(turmerone)には抗菌作用と胆道結石改善作用とが知られています。

類似植物のハルウコンCurcuma aromatica はインド原産で、春に花が咲きウコンより大型で、葉の裏面にはビロード状の毛があるので容易に区別できます。根茎の断面は薄い黄色で、これを乾燥したものが姜黄(きょうおう)と呼ばれる生薬で樟脳臭がします。春ウコン、黄ウコンとも呼ばれることがあります。またガジュツ Curcuma zedoaria は花の色が赤紫色で黄色色素クルクミンを含有せず、根茎が白色で、乾燥したものが莪述(がじゅつ)と呼ばれ、主として芳香性健胃薬とします。紫ウコン、夏ウコンと呼ばれることがあります。中国では植物のウコンが姜黄、ハルウコンを鬱金(郁金)と書き、生薬名ではウコン、ハルウコンの根を郁金、ウコンの根茎を姜黄と書きますから文献などでは注意が必要です。

漢方では血を止め、胃を丈夫にし、胆汁分泌を良くすることから馬明湯(ばめいとう)や清上飲(せいじょういん)に配合され、また化膿性の腫れに対して粉末を中黄膏(ちゅうおうこう)に配合し、患部に塗布して用いられています。

ウコンは肝臓によいとされGOT,GPTを下げ、肝機能を抑えてしまうと考えられており、高齢者や長期間の大量服用には注意が必要であり、体を冷やす作用もあるので冷え症、月経過多、妊婦では更に注意をする必要があります。

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