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二階堂先生の「食べ物は薬」

アワ - 五穀、救荒食物の1つで、胃炎や下痢にも用いられます

アワ
  • アワ
  • 学名:Setaria italica.
  • 科名:イネ科
  • 英名:foxtail millet, Bengal grass
  • 別名:小米、梁、穀子

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アワの花穂と茎葉 アワの果実 アワの果穂 アワの果実 アワ種子 アワ果実 アワ アワ

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東アジア原産の1年草で、野生のエノコログサ(別名:ネコジャラシ)を祖先とする栽培植物と考えられています。日本へはイネより以前に伝来しており、縄文時代にはすでに主食として栽培されていました。日本古来の五穀の1つとして稗(ヒエ)・麦・豆・稲と共に知られており、重要な食糧作物とされていました。また栽培期間が3~4か月と短く、荒地でも収穫できるので、かつては救荒作物として全国各地で栽培されていました。

茎は直立し、平滑な円柱形で、80~2mにもなり、葉は互生して葉鞘を持っています。花穂は茎の頂に単一につき、密な円柱形で、英名のfoxtailにもあるように狐の尻尾を思わせる形をしています。

花穂の長さは10~35cmで無数の小花が密集しており、果実が熟してくると先端が垂れて黄色~淡茶色を帯びてきます。また穂には枝が変化したのぎのような剛毛があり、品種により長短や色の違いが見られます。

果実は長さ1.5~2.5mmで穀物の中で最も小さいとされており、黄色い殻に包まれた小球状をしています。果皮を除いて精白したものには70%以上の炭水化物、10%のたんぱく質、約3%の脂質と食物繊維が含まれています。コメのようにもち種とうるち種とがあり、もち種は餅、団子、水飴、酒などにして、うるち種は米と一緒に炊いて粟飯、粥、ぜんざい、おはぎ、粟おこしやコハダなどの粟漬けなどに用いられます。また鳥の餌としても用いられています。

種皮を除いた種子は生薬名「粟(あわ)」と呼ばれ、健胃、消炎、止瀉作用があるため、胃炎や下痢などに用いられます。漢方では腎臓、膵臓の機能を促すことから胃風湯(いふうとう)に配合されています。

俳句では秋の季語として知られており、諺の「濡れ手で粟」と、労せずして多大な利益を得る事を表すときに使われています。

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