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二階堂先生の「食べ物は薬」

キュウリ - 世界一栄養素が無い野菜

キュウリ
  • キュウリ
  • 学名:Cucumis sativus
  • 科名:ウリ科
  • 英名:cucumber
  • 別名:胡瓜、黄瓜

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キュウリ キュウリの雌花
キュウリの雄花 キュウリとキュウリの雌花と雌花

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インド、ヒマラヤ地方原産、日本には平安時代以前にシルクロードを通って渡来しています。つる性の1年草で、甘い香りのする黄色単性花(雌雄同株)を葉腋に付け、果実は熟すと黄色くなります。世界中で500種以上の品種が栽培されています。通常カボチャの台木に接ぎ木して栽培し、かつては苦味、渋味の多い野菜でしたが、今では品種改良により苦味も感じられなくなっています。その殆どの品種は白イボ系と言われるもので、皮が薄く歯切れの良いタイプのものです。若い果実をサラダ、寿司、酢の物、和え物、塩もみ、糠味噌漬、奈良漬、ピクルス(酢漬)、オイキムチなどにして食べます。

胡瓜は胡(外国)の瓜、黄瓜は黄色の瓜を意味しています。普段食べている緑色のキュウリは未熟の状態で熟すと黄色になることから黄瓜とも書かれます。

切り口が徳川家の三つ葉葵の紋に似ていることから武士は恐れ多いと食べず、「下品の瓜」とされていた時代もありますが、今ではわが国は世界一のキュウリ消費国となっています。

全体の90%以上が水分で「世界一栄養素が無い野菜」としてギネスブックに登録され、さらにビタミンC酸化酵素のアスコルビナーゼが含まれているため、ビタミンCを含む食材との調理の際には、酢や加熱によりこの酵素を失活させることが望ましいとされています。代表的な夏が旬の野菜で、冴えた緑色をして全体に艶があり、イボのしっかりしたものが良品とされます。形は曲がっていても味には関係なく、太さが均一で中細り、尻細り、尻太りなどは避ければ良いでしょう。保存する時は水気を取って新聞かラップに包んで冷蔵庫の野菜室に、蔓の切り口を上にして立てて入れますが、水分が多い野菜なので冷え過ぎると凍って傷んでしまうので注意しましょう。

キュウリ中のカリウムは体内のナトリウムを排出してくれるので高血圧予防や腎臓病の人にはお勧めの野菜といえます。さらに独特の青臭さの成分(ピラジン)には血栓予防、脳梗塞、心筋梗塞などに効果が期待されています。

果実を胡瓜(コカ)、黄瓜(コウカ)と呼び、利尿、解毒、消炎薬とします。成分のククルビタシン Cには抗腫瘍作用が知られています。生食すると利尿効果が大きく、湯による火傷に果汁を塗布すると良いとされています。

民間療法として昔から知られているのは特に利尿効果で、むくみやだるさを取り、水気を下ろす野菜として使われ、皮の部分を捨てずに煎じて飲むと良いとされています。また暑気あたりや絞り汁の化粧水も用いられます。ただしキュウリパックは肌の引き締め効果がある反面、光毒性も持ち合わせているので注意しましょう。


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