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二階堂先生の「食べ物は薬」

キク - 不老長寿のシンボル、キクの花

キク
  • キク
  • 学名:Chrysanthemum morifolium
  • 科名:キク科
  • 英名:florist’s daisy, chrysanthemum
  • 別名:菊、野菊、イエギク

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キクの葉 キクのの花(縦断面) キクの花と葉 キクの葉と花(縦断面)と花 キクカ茶01 キクカ茶02 キク花展

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中国原産の短日性多年草植物で、東洋における最古の栽培植物として知られています。中国で古い時代に交配によって作られたものが日本をはじめ、朝鮮半島や中国などで栽培されています。

茎は元の部分は木質化して、上部で枝分かれします。葉は互生し、粗い鋸歯があります。秋には枝分かれした茎の先に頭状花を付け、中央に黄色の管状花と、周辺に種々の色の舌状花とから成っています。昔から品種改良が盛んに行われてきて、和菊と洋菊の系統、大(輪)菊、中(輪)菊、小(輪)菊などの品種やスプレー菊、ポットマム、古典菊といった色々の菊が知られています。また苦味が少なく、香気や甘味もある料理用とされる食用菊があり、甘菊とも言って頭状花は一般にすべて舌状花のみからなり、阿房宮(黄色い小輪菊)と延命楽(「もってのほか」など、赤紫色の中輪菊)が有名です。茹でてお浸し、汁の実、酢の物、胡桃和え、天ぷら、吸い物などにして食べます。

薬用品種としては甘菊や杭菊などが知られ、頭状花を乾燥した菊花(きくか)又は野菊花(のぎくか)という生薬として使われます。神農本草経にも「菊花」として上品の部に収載されており、頭痛や目の病気を治し、延命効果があると書かれ不老長寿のシンボルとされています。成分としてはカンファー、ボルネオールを含む精油の他、アデニン、コリン、ベタイン、クレサンテミン、アピゲニンなどが入っています。水製エキスには体温降下作用や黄色ブドウ球菌、結核桿菌などの抑制作用(in vitro)を示します。

菊花には解熱、解毒、鎮痛、消炎、血圧降下、抗菌などの作用があり、咳、眩暈、冷え症、不眠症、風邪(発熱、頭痛、悪寒)、高血圧や目の充血などに用いられます。漢方処方の釣藤散(ちょうとうさん)や杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)などに配合されています。

生の菊の花を殺菌、解毒の目的で刺身に添えてあるのを見ます。また花の絞り汁をあかぎれ、しもやけ、腫れ物などの患部に塗布して用いたり、花を酒に漬け高血圧、頭痛、疲労回復や二日酔いに用いることもあります。

中国では緑茶に菊の花を添えたり、乾燥花を菊茶として用いており、中国料理を食べた後に飲むと、口の中が爽やかになります。ジャスミン茶や烏龍茶よりも私は中国では好んで飲んでいました。枕に頭状花を乾燥したものを入れた菊枕をして寝ると頭痛防止に有効と言われています。


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