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二階堂先生の「食べ物は薬」

クコ - 枸杞酒は不老長寿の妙薬

クコ
  • クコ
  • 学名:Lycium chinense
  • 科名:ナス科
  • 英名:chinese wolfberry, chinese matrimony-vine
  • 別名:枸杞、オニグコ(鬼枸杞)、イヌクコ(犬枸杞)

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クコの実 枸杞子 クコの葉 クコの花 クコの根 クコ ナガバクコ

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中国原産の落葉性、無毛の低木で、本州以南の各地で日当たりの良い、やや湿った原野、海岸、道端などに自生しています。茎は基部から叢生し、縦に筋が見られ、小枝が変化した1~2cmほどの短い刺と2~5cmほどの長楕円形で柔らかい葉が互生しています。

夏の頃、葉腋に独特の5弁でロート状をした紫色の花を付け、果実は卵形をした液果で先が尖っており、完熟すると美しい鮮紅色となるので観賞用としても植えられます。この果実の中には扁平の腎臓形をした種子がたくさん入っています。

若芽を茹でて汁の実、ゴマ和え、天ぷらや浸し物にしたり、塩味を付けて刻みご飯に炊き込んで「クコ飯」にします。また乾燥してお茶としても飲みます。さらに新葉を摺り下ろして利尿、高血圧、滋養強壮の目的でグリーンジュースにして飲んだりもします。 果実は生食やドライフルーツとしてデザートや菓子類に使われたり、薬膳粥の具としても用いられます。また中国の有名な八宝茶にも入っています。

果実を乾燥したものが生薬の枸杞子(くこし)、葉を乾燥したものが枸杞葉(くこよう)と、根の皮を剥いで乾燥したものが地骨皮(じこっぴ)と呼ばれています。

枸杞子エキスには抗脂肪肝作用、抗動脈硬化症作用やコリン様作用などの薬理作用が知られており、肝疾患や腰、膝の疼痛、目のかすみや涙目などに対して一貫煎(いっかんせん)、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)などの漢方処方に配合されます。また枸杞子は煎じて滋養強壮強精剤、糖尿病などに、枸杞葉は強壮薬として、またお茶として高血圧、解熱、止瀉などに用います。地骨皮は強壮強精薬、高血圧、糖尿病などに煎じて用い、また滋陰至宝湯(じいんしほうとう)や清心蓮子飲(せいしんれんしいん)などの漢方処方に配合して用いられます。さらに子供や老人の夜尿症にも用いられます。

成分としては抗脂肪肝作用のあるベタインの他、果実にはカロチノイドのカロテン、ゼアキサンチン、ビタミン類のチアミン、ニコチン酸、ビタミンC、セスキルペン類が知られています。葉にはベタインの他、フラボノイドのルチン、ビタミンCなどが、根皮にはベタインの他、アルカロイドなどがあります。共通成分のベタインには月経促進や人工中絶作用があるので、妊婦あるいは授乳中の摂取は避けたほうが良いとされています。

完熟果実で作られる赤色で、美しい枸杞酒は昔から不老長寿の妙薬として知られており、強壮、疲労回復の目的で飲まれます。私も中国でご馳走になり、甘くて美味しかったことを憶えています。 中国産の枸杞子には中国の華北、寧夏地区に自生又は栽培される類似植物のLycium barubarumi ナガバクコがあり寧夏枸杞と呼ばれる西枸杞と、Lycium chinense の津枸杞とが知られています。


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