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二階堂先生の「食べ物は薬」

キウィ(オニマタタビ)- 肉料理にはキウィで消化を

キウィ(オニマタタビ)
  • キウィ(オニマタタビ)
  • 学名:Actinidia deliciosa
  • 科名:マタタビ科
  • 英名:kiwifruit
  • 別名:チャイニーズグズベリー、キウイフルーツ、シナサルナシ、チュウゴクサルナシ

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キウィの葉と果実 キウィの果実(全景、縦断、横断) キウィの花 キウィ(オニマタタビ) キウィ キウィ キウィの花

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中国中部原産の長江流域にあるシナサルナシ(びこう桃)の種子が1904年にニュージーランドに移されて栽培、改良されたもので、チャイニーズグズベリー(Chinese goosberry)と呼ばれていました。温帯から亜熱帯地域で栽培され、日本でも容易に雌雄1株づつを植え、棚作りで栽培されています。年間生産量(FAO,2012年)はイタリアが1位で38.5万トン、2位がニュージーランドの32.6万トン、3位にチリの24万トンで日本は愛媛や福岡県などが主産地で2.8万トン栽培されています。

雌雄異株の落葉蔓性植物で、茎は10m以上にも伸び、枝分かれして他のものに絡みつきます。新しい茎には毛が密生して茶褐色をしているのに対し、古い茎には毛が無く灰褐色で黒い皮目が見られます。葉は互生し、心臓形をした基部で先が尖った広卵形をしており鋸歯が棘状に見られます。

葉腋から花柄を伸ばし、始めは乳白色で黄色から黄褐色へとなる6弁花で、ウメの花に似ています。雄花は子房が退化し、多数の雄しべがきれいに散開しており、雌花は雄しべが退化しているので花粉を出しません。両性花も見られ、中央に白い多数に裂けた花柱がある雌しべがあります。

花後には楕円形をして褐色の刺毛を密生させた果実ができ熟してくると芳香を放ちます。果実の表面に粗毛がある緑色果肉品種がA. deliciosaで、最も一般的に流通しておりヘイワード種がニュージーランドから多く輸入されています。一方、軟疎毛で黄色(黄緑色~赤色)果肉品種はA. chinensisと分類されており、ゴールドキウィがこれに当たります。樹では熟さないため果実は採取後の追熟が必要です。常温で追熟したり、リンゴと一緒にビニール袋に入れて追熟を早めたりして柔らかくなってから食べます。未熟果実では白いデンプン顆粒を多く含むため果肉の色も白っぽく、食べると非常に酸っぱく繊維が多く飲み込むのも難しいほどです。果実を握って弾力を感じ、表面の毛が全体にきれいに付いていて、果皮に傷やシミがないものが良品と言え、堅すぎる物は酸味が強いとされています。

果肉は鮮緑色で爽やかな酸味と甘味があって中心部分に黒緑色の種子が沢山見られます。

生食として食べたり、ジャム、ケーキやパイの飾り、サラダ、和え物などと広く使われる他、果実酒やワイン原料などにします。皮を剥く時には、まず枝に付いていた側(果梗)周辺にナイフを入れひねりながら堅い芯の様な部分を除いて皮を剥くと良いでしょう。

成分の糖質は還元糖のグルコース、フルクトースが75-85%で、あとはスクロースです。有機酸はクエン酸とキナ酸が1%位で、ほかにリンゴ酸が0.2-0.3%含まれています。ビタミンC含量も多く、果実としては珍しいクロロフィルも含まれています。その他にフラボノイドのクエルセチン、ポリフェノールやタンニンなども含まれています。またタンパク質分解酵素であるアクチニジンが(ヘイワード種では果汁タンパク質の半量)含まれているので、肉に果汁をかけておけば肉が軟らかくなる食肉軟化剤として使え、肉類を食べた後にキウィを食べれば消化を助けてくれます。舌苔除去タブレット等への利用もされています。

名前の由来は果実の形と色がニュージーランドの国鳥であるキーウィに似ているためであるとする説がありますが疑わしいとされ、ニュージーランドで「チャイニーズグズベリー」の名前で呼ばれていたものをアメリカなどの外国へ輸出する際に新たに命名されたとされています。「ニュージーランド人」を意味するキウィを付けて「キウィフルーツ」としたもので、英語名は同国で生まれました。

なお、一部の人にはアレルギーを起こすことが報告されています。


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