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二階堂先生の「食べ物は薬」

スベリヒユ- 酸味とぬめりのある非常食にもなる野菜

スベリヒユ
  • スベリヒユ
  • 学名:Portulaca oleracea .
  • 科名:スベリヒユ科
  • 和名:スベリヒユ
  • 英名:purslane
  • 別名:トンボグサ、ヒヨウナ、チギリグサ、ヒョウ、ニンブトゥカ、サケノンべグサ

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スベリヒユ スベリヒユの茎葉と花 スベリヒユの花(拡大) スベリヒユ スベリヒユ スベリヒユ スベリヒユ

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熱帯アジア原産で世界の熱帯から温帯に広く分布する1年生の草本です。日本では全土で見られ、日当たりのよい土地を好み道端、畑地や市街地などでも生活力が旺盛で、勢いよく生育しています。

茎は紫赤色を帯びて丸く多肉質で、根元から枝分かれして地面を這い、先の方が斜めに立ち上がって枝分かれします。

葉は肉質でへら状くさび形をしており、全縁で葉柄は短く互生しています。

夏から秋にかけて黄色で小さな5弁の花を茎頂にかたまって、付く葉の中心に咲かせます。

果実は熟すと上半分が横に裂けて、帽子状に脱落する蓋果(がいか)で、中から黒色の小さな種子が多数こぼれ出てきます。

一般には開花前の若い茎葉全体を採り、根を取り去った部分を野菜として生又は乾燥品として食用にします。茹でて浸し物を辛子醤油で山形県では「ひょう」と呼ぶ一種の山菜として食べられています。納豆を和えて食べてもよく、酸味と独特のぬめりがあって酢の物、和え物、煮びたし、冷や汁などにしても食べられます。茹でてから乾燥して保存食とすることもでき、葉物野菜が不足する時期に重宝され、非常食としても使われています。ただ多量に食べると下痢することもあるので注意が必要です。

ヨーロッパではpurslaneの名で呼ばれるハーブとして、またトルコやギリシャではサラダなどとして食用に使われています。

成分としては有機酸、ビタミン類、カルシウムや糖類などが知られています。

煎じたものを民間薬として利尿、解毒、解熱などの目的で用いられ、また生の葉を揉んで出る汁を毒虫に刺されたときに塗る方法なども知られています。ただし、冷え性や下痢しやすい人は服用を控える方が良いと言われています。


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