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二階堂先生の「食べ物は薬」

スイバ- 地下部は生薬として、若い茎葉は独特の酸味のある山菜です

スイバ
  • スイバ
  • 学名:Rumex acetosa
  • 科名:タデ科
  • 和名:スイバ
  • 英名:common sorrel
  • 別名:スカンポ、スイッバ、スイコ、ショッパグサ、ネコのショッカラ、スイスイグサ

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スイバの茎葉 スイバの葉(左:表、右:裏) スイバの花(左:雌花、右:雄花) スイバの茎 スイバ スイバの葉 スイバの根出葉 スイバの果実 スイバの果実

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北半球のアジア、ヨーロッパなどの温帯に広く分布し、野原や田んぼの畔などの少し湿った所を好む多年草です。直立する茎は30~80cmの高さとなり、無毛で縦溝があり、緑色で円柱形をしていますが、多くは淡紫色を帯びています。

根茎は堅い木質で、黒褐色をしており、黄色い根が付いています。

春に出る根生葉は長い柄を持ち、先が尖り、基の部分が矢じり型になった長楕円形をしています。茎の上の方に付く葉は短柄ないしは無柄で互生し、葉の基部は抱茎です。

初夏の頃に淡緑色または紅紫色を帯びた小さな花が穂状に咲き、茎の先端に円錐花序を形成します。雌雄異株なので雌花と雄花とは別の株に付きます。雄花は風媒花で花粉を風によって運ぶため、風に揺られてぶら下がった雄しべが見られます。

花後にできる果実は団扇の様な形をしており、紅色を帯びていて、3個の翼状のがくが付いています。

早春に柔らかい若芽や、伸び始めの茎を摘んで茹で、水にさらしてアクを除き、浸し物、和え物、煮物や冷や汁にして特有の酸味とぬらめきの食感を生かした山菜として食べます。若い茎も葉を除いて皮をむき、茹でて水にさらして同様に食べられます。また生食も可能ですが、多くのシュウ酸を含有しているため、多量に食べるのは避けた方がよいでしょう。保存するには茹でたものを乾燥しておきます。独特の酸味を生かし若い茎葉を茹でて、水にさらしてから砂糖を加えすり潰すと、さっぱりとした風味のジャムとしても利用できます。

古くヨーロッパでは利尿作用や胆石を下す薬草として利用され、また葉は解熱効果のあるハーブティーとして知られています。

地上部が枯れてから地下茎や根を掘り取って水洗し、陽乾したものが生薬で酸模(さんも)と呼ばれ、煎液を利尿や緩下作用等の目的で用いられます。生の根や根茎は砕いたり,下ろしたりして患部に塗布して用います。抗菌作用があるので寄生性皮膚病や疥癬などの治療に用いられます。

成分としては地上部には酸味の元であるシュウ酸やそのカリウム塩、カルシウム塩が、地下部にはアントラキノン類やタンニンなどが知られています。

柔らかい茎葉を噛むと酸っぱいので「酸(す)い葉」の名前が付けられましたが、茎をポンと折って食べるとやはり酸っぱいのでスカンポ、スイッバ、スイコなどの別名が知られており、地方の方言名は200以上あると言われています。


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