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二階堂先生の「食べ物は薬」

セイヨウノコギリソウ - 戦士の傷薬と呼ばれ、サラダやハーブティーとして使われます

セイヨウノコギリソウ
  • セイヨウノコギリソウ
  • 学名:Achillea millefolium
  • 科名:キク科
  • 和名:セイヨウノコギリソウ
  • 英名:yarrow、nosebleed
  • 別名:ウルイ、アキレア、ヤロウ

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ヨーロッパ原産の多年性草本で、ヨーロッパや北米では各地の路傍などに自生する雑草とされています。日本へは1887年(明治20年)に渡来し、東京の小石川植物園で初めて栽培されたと言われています。花壇や切り花用として多くは栽培されていますが栽培品の他に、野生化したものも見られるようになっています。

草丈は60~80cmほどで、根茎を有し、軟毛のある茎は直立して、木質のように硬いもので上の方で分枝します。

2回羽状複葉で深裂した葉は互生し、ノコギリのように見え、種名のmillefolium(「細かく切れた葉」の意味)の名前の由来になっています。

繁殖力が強く、生ゴミに1枚の葉を入れただけで、そのゴミを分解してしまうほどの生命力の強さがあります。また近辺にある植物の病気を根からの分泌液により治し、害虫からの予防を行う力があるコンパニオンプランツの1つとしても知られています。

夏の7月から9月頃、茎頂に白色又は淡紅色の小さな頭状花を散房状に付けます。それぞれの頭状花は5個位の舌状花と多数の筒状花からなっています。

若い葉を刻み、サラダに用いたり、湯がいてバターで炒めて食べられていました。またビールの醸造にスウェーデンではフィールド・ホップの名で呼ばれて用いられていました。葉や花はコモンヤロウと呼ばれ、ハーブティーにして飲まれています。

全草を西洋蓍草 Achillea Herba と呼び健胃、発汗、止血、催経薬とします。葉の汁を用いたり、全草を煎剤やワインで煮だしたものを、冷やしてから傷口の消毒にしたり、葉を傷にそのまま当てたり、粉末にして軟膏に入れて用いることもあります。また生の葉を噛んで歯の痛みに用いたりもします。

古代ギリシャの英雄アキレスがこの草の効用を見つけ、テレフォス王の傷を治すのに用いたという伝説からこの名が付けられ、「戦士の傷薬」と呼ばれました。

成分としてはアルカロイドのachilleine, betonicine や0.6~0.8%含有している精油中にcineolの他にchamazulene, millfolide などが知られています。この内achilleineには血液凝固促進作用が、精油には消炎作用が認められています。

日本の在来種のノコギリソウ Achillea alpina subsp. alpina var. longiligulata とよく似ていますが厚くて硬い葉をしており、葉の切れ込みが浅いので区別ができます。


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