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二階堂先生の「食べ物は薬」

ハトムギ - 天然の美容師

ハトムギ
  • ハトムギ
  • 学名:Coix lacryma-jobi var. ma-yuen
  • 科名:イネ科
  • 英名:Job's tears
  • 別名:ヨク苡仁(よくいにん)、鳩麦(はとむき)、四石麦(しこくむぎ)、四国麦(しこくむぎ)、唐麦(とうむぎ)、朝鮮麦、ショクムギ

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ハトムギの葉と果実 ハトムギの果実 ヨクイニン ハトムギの花穂 ハトムギ ハトムギ

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中国南部からインドシナ半島、熱帯アジア原産。野生種ジュズダマの変種で日本には18世紀初めに渡来し栽培されている単子葉、大形の1年草で、救荒植物としても利用されました。

茎は叢生し大株となり、太くて高く1m位になります。葉は硬くて細長い広線形で幅は広く、互生しており、基部は葉鞘となって茎を抱いています。

花は晩夏~秋に葉腋から穂状をした雌性、雄性の花穂を数個出します。雌性の小穂は堅い包鞘に包まれ、花柱が上端より突出します。雄性の小穂は包鞘を貫いてその上に総状に小穂を付けます。

果実が熟すと包鞘は暗褐色となり、硬くなって、中に薄い種皮に包まれた種子があります。

殼(包鞘と果皮)を除いた胚乳部分を乾燥、粉末にして水、牛乳、砂糖を加え練って、蒸しパン、団子、煎餅や饅頭にします。また胚乳部分を米に混ぜて炊いたり、粥にして食べます。胚乳部分の炭水化物は他の穀類とほぼ同じで、ビタミン、ミネラルや食物繊維は白米とほぼ同等、髙タンパクで消化吸収が良いものです。殻付きのまま煎じて、ハトムギ茶として飲んだりもします。

果皮と種皮を除いて乾燥したものを生薬のヨク苡仁(よくいにん)と呼び、また果実のまま乾燥したものはハトムギの名でヨク苡仁と同様に用いることもあります。ヨク苡仁は煎液にして滋養強壮、利尿、鎮痛、排膿解毒薬としてリウマチ、神経痛の痛みを取り、浮腫、脚気、腎・膀胱結石などに、また、いぼ、皮膚の荒れなどに賞用されます。特に皮付きのハトムギを砕いて煎じた液を塗布すると青年性偏平疣に速効性で、ハトムギエキスを皮膚に塗布すると、保湿作用や美白作用が有ることから基礎化粧品に配合されます。

漢方処方のヨク苡仁湯(よくいにんとう)や麻杏ヨク甘湯(まきょうよくかんとう)などに配合されて用いられます。

成分の1つで、脂肪酸の1種であるコイクセノライドcoixenolideには抗腫瘍活性が確認されています。ただし体を冷やす作用があるので妊娠中、月経時にはハトムギを含む飲み物や食品を控えた方がよいとされています。

成分としては粗タンパク質17.6%、粗脂肪7.2%、でんぷん51.9%、灰分2.3%、パルミチン酸、ステアリン酸や8-オクタデセン酸などのグリセライド、コイクセノライド等の他、ビタミン、カルシウム、鉄などの栄養成分が豊富に含まれています。

古来、1反歩で4石(約180リットル)の収穫があることから四石麦とも呼ばれていましたが、明治以降に鳩が好んでその実を食べることから鳩麦と呼ばれるようになりました。

同属のジュズダマCoix lacryma-jobiの果実(川穀、せんこく)はハトムギと同様に用いられ、根(川穀根、せんこくこん)は煎じてリウマチ、神経痛、肩こり、駆虫薬などに用います。内乳のデンプン粒は粳(うるち)性でヨウ素反応で紫色を示し、これに対しハトムギの内乳は糯(もち)性なので赤褐色を示すことで区別が出来ます。


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