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二階堂先生の「食べ物は薬」
ヤハズエンドウ - 道端でよく見かけるつる草ですが古くから食用や薬用に利用しています
- ヤハズエンドウ
- 学名:Visia sativa subsp. nigra
- 科名:マメ科
- 和名:ヤハズエンドウ
- 英名:narrow-leaved vetch
- 別名:カラスノエンドウ、ノエンドウ、ピーピーグサ

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オリエント~地中海にかけての地方が原産とされ、日本にはヨーロッパから古い時代に帰化したとも言われており、本州から沖縄にまで分布し、道端や田畑などに普通に見られるものです。和名にエンドウの名がありますが、エンドウ(Pisum)属ではなく、ソラマメ(Visia)属のつる性の一年草または越年草です。このことは茎が角張っており、豆のへそが長いというソラマメ属の特徴から分かります。
茎は根元から枝分かれしており、高さは30~80cmで全体に毛があって四角柱状で横走します。中には150cmに達するものもあります。
葉は互生する偶数羽状複葉で、3~7対の小葉は幅が狭く、縁に毛が見られ先端がへこんだ形になることから、弓矢の端の弦をつがえる矢筈(ヤハズ)に似ていることからヤハズエンドウの名が知られています。また葉の先端は三分して巻きひげとなり他の物や仲間どうしに絡みついて成長してゆきます。
花は初夏に葉腋から短い花柄を出し、1~3個の濃い紅紫色の花を付けます。付け根の托葉に黒紫色をした臍点があります。これは花以外の蜜を出す器官である花外蜜腺で、ここから蜜を分泌することで蟻を誘い、植物を食害する昆虫などを追い払う役目をすると考えられています。
花後に扁平で無毛の豆果ができ、5~10個の種子が入っています。果皮(サヤ)は熟すと黒くなり、ねじれるように裂けて中の種子を激しく弾き飛ばします。
種子はやや歪んだ球形をしており、茶褐色に黒い斑があります。
春に若い芽や葉、花、若い果実などをさっと茹でて、浸し物、炒め物、和え物、汁の実、卵とじに、また生のまま天ぷらとして食用とします。また熟した豆を炒って食べることも古い時代から行われてきました。ただ、雑草でもあるため除草剤などにより駆除されてしまい、目にすることが減ってきているようですが、自然を大切に生かしてゆくことも必要です。
全草を乾燥して薬草茶として使ったり、煎液は血行改善や胃炎に有効とされており、種子は鎮咳や去痰などに使われます。
果実が熟すと黒くなるため「カラスの豌豆(えんどう)」と呼ばれ、よく似た種類にはスズメノエンドウ Visia hirsute やカスマグサ Visia tetrasperma があります。小型であることからカラスとスズメで比べられた名前で、カスマはカラスとスズメの間(マ)と言う意味と言われています。
未熟な果実の両端部分を取り去ったものは、笛として子供がピーピー鳴らす遊び道具として使われていたことが、別名のピーピーグサの由来とされています。











