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二階堂先生の「食べ物は薬」
タマチシャ(レタス) - 女性向きの野菜
- レタス
- 学名:Lactuca sativa var. capitata
- 科名:キク科
- 英名:head lettuce, cabbage lettuce
- 別名:レタス、玉萵苣
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ヨーロッパ原産で奈良時代に中国からカキヂシャ Lactuca sativa var. crispaが導入され、タマチシャは明治時代に入ってから渡来し、他のチシャよりも新しい1年草です。
最も一般的に「レタス」と呼ばれているのはタマチシャで、シーザーズサラダなどに使われる丈の高いタチヂシャと共に結球します。結球しない種類としてはチリメンヂシャ(リーフレタス、サニーレタス)があり、半結球性で濃い緑色をしたサラダナや、茎を食用とするクキチシャ(ステムレタス)などの仲間が知られています。
生育の始め頃はロゼットを形成し、葉は初め開いていますが次第に茎を伸ばし、分枝させ結球します。夏に薹立ちして高さが1m位になり、先端に小さい淡黄色の花を付けます。新鮮な茎や葉を切ると白色乳状の液体が出ることから「乳草」となり、それが「チシャ」と呼ばれたと言われます。また属名のLactucaはラテン語のlac「乳液」を出す仲間を表しています。
薹立ちする前に採った葉は柔らかくサラダなどの生食に適しています。その他、茹でて和え物、ゴマ和え、味噌汁やスープの実、おでん、お浸し、蒸し物などにする他、クリーム煮、バター炒め、スープ煮などとしても食べられます。中国料理では鍋料理などの加熱調理に用い、特に葉だけでなく茎も大切な食材とされています。
約95%が水分で栄養価は高くはありませんがミネラルとしてマグネシウムを多く含み、ビタミンもA,C,Eが揃って入っており食物繊維も含めバランス良く含有されています。包丁で切ると断面が褐変するので手でちぎって盛りつけます。
古代ギリシャやローマ時代には乳液に鎮静効果があると、ディオスコリデスの記した書物にも記載されており、18世紀には動物実験でレタス乳液乾燥物に強い催眠作用があることが報告されています。20世紀に入ってからこの苦味のある乳液についての成分研究がなされ、セスキテルペンラクトンであるlectucin, deoxylectucin,とlactucopicrinが主要成分であることが解明されました。また解熱、利尿、催乳作用などがあることもわかり、血液の循環を良くして、便通を解消するとも言われています。胸のつかえを取り、生理不順にも有効であることから女性向きの野菜と言われています。