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病気にならないためのカギは「食べ物」飽食の時代において、いま私たちは“なんでも食べて病気になる”、あるいは、高タンパク・高カロリーで育った子供たちがアレルギー、若年性糖尿病、体温低下などで悩んでいるのも事実です。まさに生活習慣病が世代を超えて広がってきています。 このように、「食べ物と病気」「食べ物と健康」とはたいへん深い関係にあるわけですから、つまるところ、病気にならないためのカギは、毎日摂取している「食べ物」が握っていると言っても過言ではないでしょう。 人間の体内において、自然治癒力を高める食べ物 こそが、これからの病気対策への主柱であると言えます。つまり「食べ物」こそが、私たちの「体=体質」をつくってくれるのです。 健康を保持していくうえのパワー生活習慣病は体質の悪化によって起こるものですから、これをよくするには体質を改善し、自然治癒力を強化することがたいへん重要です。 ガンでも慢性病でも、また他の病気でも、現代人がそれらの病気にかかりやすくなっているのは、自然治癒力の低下も大きな原因だと言えるのではないでしょうか。 人間の本来の生命というのは、病気を受けつけない力や、病気を自分で治してしまう力を持っているものなのです。それが本当の健康体です。 現代人には、その根本の力が欠けているように思います。昔の人よりも体格が立派になっていても、健康を保持していくうえで一番肝心なそのパワーはどんどん失われつつあるのではないでしょうか。 自然治癒力が弱い現代人最近の子供たちは、自然治癒力がきわめて弱いのが特徴です。アレルギーの子供もたくさんいます。アレルギー体質というのは、いわば、正常な免疫能からはみ出してしまって抵抗力が弱まってしまった姿だと言っていいでしょう。
今の子供がそうなら、大人だって同様です。風邪を引いてもそれがなかなか抜けきれないで、何日も、ひどい話になると何ヶ月も風邪を引いているという人もいるのです。
日本は戦後、アメリカの生活上の諸方式をとり入れてきました。 なかでも食生活の欧米化は急速に広まり、それに比例するかのように慢性病も増え続けてきました。 農耕民族である日本人は、狩猟民族の欧米人にくらべて小腸が2~3m長いといわれています。 その日本人が肉を多食すると腸内で腐る場面が多くなり、そこに生じる腐敗菌がさまざまなトラブルを引き起こすわけです。 農耕民族の食生活とはそれでは農耕民族の食生活とはなにか? 穀物と野菜から成る「穀菜食」こそが、日本人本来の食べ物なのです。
まず主食ですが、主食というのは、主になる食べ物、大事な食べ物、それだけでも生きていけるようなパワーを持ったものを言います。
五穀、つまり、米、麦、あわ、ひえ、それに きび、または豆です。 そして、大事な条件は、なるべく未精白のものを食べることです。未精白というのは、胚芽を含んだ状態であり、未精白米といえば玄米にほかなりません。玄米こそは、土の上に播けば芽が出る本当のお米です。 しかし、胚芽には農薬もたまりやすいので、なるべく無農薬のものがよいでしょう。 主食は、玄米、もしくは玄米主体のものが最高ですが、「どうも味に馴染めない」という人は、二分づきか三分づきのお米がよいでしょう。 また、「どうしても白米の味を捨てられない」というのなら、白米に、麦、あわ、ひえ、きび等の雑穀を混ぜます。あるいは五分づき米にそれらの雑穀を混ぜるともっとよくなります。 玄米は確かに最高の健康食ですが、完璧な主食を目指すなら、玄米に雑穀を混ぜることです。玄米を六割、あとの四割を麦、あわ、ひえ、きび、豆等の雑穀にすれば、これこそ完璧な主食になります。 そして、そのような主食をよくかんで食べることがたいへん重要です。 次に副食つまりおかずですが、野菜類を主体にし、海藻、小魚、貝類、豆腐、納豆、つけ物、梅干しなどがよいでしょう。
そして、おかずの量が多すぎないように注意しましょう。あくまで主食が主体です。
粗食を食べてきた人たちが「長寿国日本」を築いたことは事実であり、戦後生まれ、平成生まれの人たちが長生きするという保証は残念ながらありません。今一度、「食」の大切さ、本質を見直す必要があるのではないでしょうか。 関連ページ
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