よく会話で自律神経が乱れているなどと使いますが自律神経って何でしょう?
神経には私たちの意志で手足を思うように動かす時に使う随意神経と
血液循環、消化・吸収・排泄、内分泌、生殖など生命を維持していく時、
生体の様々な機能を無意識的に調整する神経である不随意神経があります。
この不随意神経を自律神経と称します。
自律神経は内臓、血管、リンパ節など広く分布している神経で、
交感神経と副交感神経からなり、シーソーのような相互作用を及ぼしつつ働きます。
さてこの自律神経、無意識的に、しかしながら宇宙や自然のエネルギーと
共鳴しながら身体の営みを調整していると思われます。
時々この共鳴が上手にいかないことがあります。
春先の寒暖を繰り返す気候の変化に対応出来ない時、自律神経は少しずつ乱れます。
この乱れが重なりひどくなると五月病と言われるうつ病的な症状が現れたりします。
春になると決まって落ち着きがなくなる、仕事が変わりたくなるという人は
自律神経の弱り、すなわち肝に疲れがたまり環境ストレスへの適応力低下が
表面化しているとお考えください。
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更新日: 2015/03/07 |
東洋医学において自然・命を
「陰陽」と「五行」という理論で語る思想が根底に流れています。 自然を語ろうとすると本当は無限に体系づけられるのでしょうが 先人の智慧で捉え方のポイントを要約してくれたものだと解釈すると よろしいかと思います。 例えば一週間は日月火水木金土です。 日曜と月曜は太陽と月で陰陽を象徴し平日の火水木金土は五行を 当てはめています。 3月に入りそろそろ暖かくなるかな、と思えどまだまだ寒い日が続きます。 暦では2月3日を節分とし2月4日を立春と称します。 私たち人間の体感はさておき、自然界は春としての動きを始めるわけです。 すなわち生命の躍動が始まる時期です。 自然界の「木」が伸びていく様をあらわす季節ということで 春は「木」。 そして人間の内臓を含めた気の流れである経絡も配置されており 「木」に属するのは「肝・胆のう系」です。 アレルギーの記事に解毒の担い手と表現した肝臓が春のポイントとなります。 そして自律神経のリズムにも関係してくるのです。 |
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更新日: 2015/03/06 |
ここまでアレルギーに関して一連の記事を記してきましたが
いちど整理してみます。 基本的にアレルギーとは体内であるべき姿の免疫機能から逸脱して 働きが過剰になった状態あるいは秩序が乱れた状態と言えます。 アレルギーが皮膚に発症すれば、アトピー性皮膚炎に、 粘膜に発症すれば花粉症やアレルギー性鼻炎、気管支ぜんそくなどになります。 多くは冷え・環境汚染・湿という問題が複合的に絡み 長引かせ、悪化させているようです。 少しでも軽減出来ないか、予防していく考え方はないだろうか。 消化力 粘膜の潤い力 気・血・水循環力 解毒力 これらの能力を高めることで免疫の秩序を取り戻して 快適な生活を取り戻していくことは可能なはずです。 |
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更新日: 2015/03/04 |
日本は四方を海に囲まれた高温多湿であり、梅雨、台風など風土・気候の面から
いっても湿がたまりやすいです。「湿」は胃腸に影響を与えます。 湿の乱れとして例えばなかなか鼻水が止まらない、という状態が挙げられます。 冷たいもの、甘いもの、ジュースが好きな人ほど胃腸が弱くなります。 油っこいもの、味の濃いもの、乳製品を食べ過ぎても「湿」がたまりやすくなります。 日本人酵素分泌は動物性食品の多食に対応出来ません。 現代の日本人は動物性脂肪やたんぱく質、糖質を過剰に摂り過ぎています。 分解されないままのたんぱく質や脂肪が滞ると異物に対する過剰な免疫反応としての アレルギー疾患がここでも誘発されます。 食生活の見直しで胃腸を立て直すとともに 腎機能を高めて利尿を促し、体から湿を排出することも考えていきましょう。 |
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更新日: 2015/03/02 |
いまや日本人は「一億総アレルギーの時代に突入した」などとも言われています。
近年アレルギーが増加してきた原因として、 住居の気密性が高まった結果ダニやハウスダストが増加 排気ガスや黄砂・pm2.5などの大気の汚染 これらの結果、鼻や気道の粘膜が弱くなりIgE抗体が産生されやすくなったこと。 高タンパク質の食生活 人工着色料、防腐剤等の食品添加物の摂取量の増大 それに伴うストレス等 でやはりIgE抗体が産生されやすくなったことが指摘されています。 IgE抗体の増えた患者さんは外部環境に非常に敏感で体質に合わない下着や化粧品、 洗剤などでも症状が悪化します。 色々な化学物質が体内に溜まると体のホルモン状態が混乱し、新陳代謝や血液循環が悪くなります。 センセーショナルな話題を起こしたダイオキシンに代表される環境ホルモンも そのひとつです。 そういった現代の生活において無遠慮に入ってくる様々な物質を処理していくシステム 解毒処理能力を高める必要があります。 解毒処理を担う一番手が肝臓です。 生体内で作られた有害物質のほとんどは血液によって肝臓に運ばれます。 粘膜力、解毒力がしっかり機能すればアレルギー反応も軽減していくはずです。 しかし血液の汚れがひどい現代において肝臓はフル稼働状態であると考えられます。 パンクを防ぐためにも出来るだけきれいな血液にしていくことを心がけ さらに粘膜に潤いを与えることを意識していかなければなりませんね。 |
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更新日: 2015/02/26 |