健康トピックス 「拒食症」

タイトルにも書きましたが
様々な問題行動があって、
本人はもちろん家族も
本当につらい思いをされていることと思います。

中には精神科にかかって
薬を処方されている人もいると思いますが
薬は、眠れないとか不安で押しつぶされそうになるとか
あちこち痛いとか下痢が続くとか食欲がないとか動悸がするとか
そういった症状には対症療法的に効果がありますが
問題行動そのものの決め手になるとは思えません。
また、薬の副作用も気になります。

とはいえ、そういった薬を全く否定するものでなく、
そういう症状が治まることで気分が落ち着いて
ストレスが軽くなるなら、
安全性と効果を天秤にかけてということになります。

また、問題行動には認知行動療法が有効な場合もあります。
本人が「良くなりたい!」という強い気持ちがある人や
ある程度「頭がしっかりした」人には有効ですが、
良くなりたいという意思の弱い人や
自尊心の低い人や
疲れ果ててしまって「頭が回らない人」は
脱落しやすいと思われます。

では、どうスタートをきるかといえば、
まず、本人が自分の思いを表現して
それを家族なりに否定されず認めてもらって
少しずつ自分自身を認めて自尊心アップを図る
そこからになります。
簡単な道のりではありませんが
千里の道も一歩からです。
必ず光り輝く未来が待っていると信じています。

             

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うつ病を始め、双極性障害、気分変調症、抑うつ障害・・・・
あるいは、
社交不安障害、パニック障害、強迫神経症、ジストニア・・・・

医学的な診断はいろいろあり、
脳のトラブルと断定されたり推測されたりしていますが、
そういうことに基づく治療は専門医に委ねるとして、

その方が、自分自身をどう把握して
自分とどう付き合っておられるのか?
対人関係はどうか?
「息苦しさ」「生き苦しさ」を感じながら
生きておられるのではないか?

本当の自分の思いを「だまして」生きておられるのではないか?
あるいは、
自分でも「本当の自分」をわかっておられないのではないか?

そんなことを、
ひとつひとつ洗い出していく作業をすることで、
見えてくる「解決の糸口」があります。

漢方薬や針治療をしながら
お話の中に「ヒント」を見つけていく。

急がば回れ じゃないですが、
結果として、上手くいくことも多いと感じています。

               

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お酒や買い物などの依存で困っている人
「奇妙な」癖や考えに振り回されている人

意外と、そういう人は多いのではないでしょうか。
以下に、断片的ではありますがヒントを示したいと思います。

・やはりストレスがよくありません。一つは、睡眠不足や疲労による肉体的ストレス、
 もう一つは不安や恐怖といった精神的ストレス。これらを以下に解除するか。

・依存する対象よりも「もっと素晴らしい健全な依存」ともいえる仲間や趣味を見つけて
 「退屈」「孤独」などから解放されるのが望ましい。

・不安や落ち込みに対しては誰かに相談することが大事。(人のつながりが重要)

・行為や考えなど 何かにしがみついている人に「やめるやめないの議論」はナンセンス。
 受け入れられることはなく、忠告は逆恨みされるだけ。

・不健全な欲求が沸いたら、15分間何かに集中してみる。
 たいていは、生理的に15分で欲求は一時的に消えるもの。

・急がば回れ・・・小さな自信の積み重ねで自信を育てることが重要。

・「今は」これしかない。そういう思いで今の考えや行為を認めて「アホらしい」と思えるようになるまで待つ

・生活のデメリット(金銭管理や生活のリズム)になるトラブルには対処する。

・話し合える家族ならば、リミットを設定する。
 

             

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本人も家族も最初の思いとは違って、だんだん要求がエスカレートして行く事が恐いので
エスカレートしそうな要求には必ずリミットセッティングが必要です。
「ここまではOKだけど、それ以外は無理」と約束させることです。

一方で、別の共通の話題を探して家族の風通しを良くして
共通の話題で盛り上がり本人の発言力、表現力、主張力、交渉力をつけていくことです。

充分に話し合えるほどに家族の風通しが良くなったら互いの言い分を話し合い、
親の言い分も言いながら子供の妥協案を引き出させる事が大事です。
家族で話し合って、例えば、「我が家のルール」を作ることです。
ここで大事なことは、親の押しつけルール厳禁!です。

「過食」やその他の「しがみつき」をしている人は不安↑でイライラ↑ですので、
「何気ない一言」でカチンときて怒りに火をつける事があります。
親にしてみれば理解できず苦しむ結果になるので注意が必要です。

本人の発言に関して実害のない限り、「それは違うやろ!」と思うような事でも、
一度「そうやなあ」と受け止めるようにして否定せず「聞く」ことです。
まずは、主張できるのは良い事と考えましょう。
ただし、暴力や経済的な実害やエスカレートしそうな要求には「ピシッと」拒否するか、
「やんわり断る」か、「リミットセット」のいずれかを選択することになります。
これはケースバイケースです。
「かまって」「淋しい」と「ほっといて」「うるさい」の相反する心理がありますが、
「かまってモード」で親が付き合いきれない時は、「NO」と言ってOKです。
ただし、言い方が大事です。
「うーん」と言いつつ、「間」を置きながら、やんわりと(理由を言って)断ります。
(言い方には工夫が必要)

ケースバイケースの場合、対応に困った場合、一度だけやってみてどうなるか?
そこから何が見えて来るか?それによって今後の対応を考える一歩になります。

     

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摂食障害など問題行動を起こす背景には、
干渉されたくない気持ちと
心配させたくない気持ちが入り乱れて、
「見て見て!」「隠す」などになることがあります。
こんな時は親の気づかいが裏目に出る事が多く、
親の考えやアドバイスは厳禁です。
言ったところで受け入れる余裕なくうっとうしいだけなのです。

また、何かを親のせいにするケースでは、
自分で重荷を引き受けられないため、甘えや依存心によると考えられます。
これは親が悪いわけではありません。
下手な慰めはエスカレートする恐れあるためNGです。
「(親のせいにするのでなく)自分の問題だ!」と一度だけピシッと言ってもいいのです。
その後は、その問題以外の会話で親子の風通しを良くすることがよいのです。

当人の「どうしたら?」という質問には
基本的に答えを出さず「自分で考えるように」しむけます。

何かに対して下手な慰めは逆効果です。
まずは一度受け入れて、共感して、自分の考えや意見は封印します。

正論が通じない事が多いので、また、逆効果も多いので、
親(サポーター)はまず「聞く」事から始めます。

良かれと思ってやって逆効果は良くある事と知ることです。

摂食障害などで思いきった荒療治(一切お金を家に置かないなど)は
功を奏する事もありますがマイナスに行く事もあるので覚悟がいります。
対処した初期は暴れるかもしれないので相当の覚悟が必要です。

また、摂食障害の人は「太ったね」とか「やせたね」という言葉に
敏感になっているのでその事は触れてはいけません。
本人がその事に触れると親(サポーター)は自分の考えを封印して共感しておくだけに留めます。
「はあ、そうかぁ」くらいで、中途半端に答えるようにします。

否定はせずに、自分で問題を解決する力を伸ばしてあげる事が肝要なのです。

     

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