先日義理両親宅を訪問した折のことです。
私の義父ですから既に80歳を超えて数年たっています。
その義父が便秘に困っているとのこと。
体力も食欲も衰えているので食べる量も少なくなってきているので、
かつてのような快便とは行かないのは当然といえば当然なのですが便がスッキリ出ないことに苦痛を訴えています。
年齢的にも大黄を主剤とする便秘薬を使いたくはありません。
そこで灸を用いることにしました。
ツボは百会(ひゃくえ)といい身体の正中線上、頭頂にあります。
灸の数は5壮(そう)、半米粒大です。
灸をすえると頭の中に染み込むような独特の気持ちの良い感じがします。
その場では効果ありませんが、数時間すると自然な排便が期待できるもので、
義父の場合も2時間ほどの間に2回気持ちの良い排便があり、大変喜ばれました。
イメージとしては、プッチンプリンの底にある爪を折ると中のプリンが見事にでてくる現象に似ています。
プッチンプリンの爪を折る = 百会の灸
という訳です。お解りいただけるでしょうか?