40歳代の女性。
春先の花粉症にはずい分悩まされてきたとのことです。
花粉症の症状は定番のクシャミ・鼻水・鼻づまりなのですが、
問題なのは突然顔・眼が腫れてしまう症状なのです。
戸外にいるとき花粉が飛んでいるのが判るそうなのですが、
花粉の存在を感じてしまうと直に顔が腫れてきてしまうのだそうです。
顔が腫れると、まるでお岩さんのように瞼が眼に垂れ下がり、まるで別人になってしまい、人に会いたくないそうです。
これが短くて3日続くとか、当人とってみれば大問題です。春は大嫌いなのだそうです。
この方には解毒・清熱作用のある荊防敗毒散を中心にして症状を緩和する処方を服用してもらいました。
顔・眼が腫れる時は越婢加朮湯だけを集中して服用してしのいでもらいました。
もちろん毎日の食べ物には徹底的に注意してもらっています。
服用開始して一ヶ月を経過したころから花粉を感じても顔・眼が腫れなくなり、
漢方薬を服用することで花粉症をコントロールできる!
と自信がついてきたそうです。
今も荊防敗毒散を継続して服用してもらっています。
症状が治まっているので分3の服用を分1にしての服用です。
きっと来年の花粉症の時期には今までとは違う春を迎えられことでしょう。