師走、恒例、長全堂特製屠蘇散をお越しいただいた皆様に差し上げる季節になりました。
元々屠蘇散は、中国が起源であり、平安時代に日本に伝わり永く宮中において元旦の儀式に使用されており、『延喜式』にその記録が残っています。
江戸時代になり正月に屠蘇を飲むという風習が庶民に伝わり、医者や薬屋の暮れの支払いの返礼としてその姿を現在に伝えています。
『延喜式』にもレシピが記載され、現在は取捨選択され7種の薬味(長全堂薬局では)を配合して製作しています。
その中に「陳皮(チンピ)」があります。
現在は、ウンシュウミカンの皮を乾燥したものを「陳皮」として使用しますが、このウンシュウミカンは日本の江戸時代に出現したミカンです。
平安時代には、存在していない柑橘類では当時何をして「陳皮」としていたのでしょうか?
長全堂特製屠蘇散は、そこら辺りも考証した屠蘇散になっています。
その他の生薬も厳選して使用していますので、大変美味しくいただける物となっています。

正月に屠蘇を飲むという日本の伝統的な良い風習を後世に正しく伝える意味も含め、長全堂薬局では師走に来店され、漢方薬や商品をご購入された皆様には無料で差し上げております。