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5月はお休みしてスイマセン。
今回も前回同様、当店に日々寄せられる質問に答えていくコーナーです。

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Q5.漢方薬を二つ以上服用すると問題あるの?

有名な葛根湯を例にとりましょう。

葛根湯は、葛根・麻黄・桂皮・芍薬・生姜・大棗・甘草という生薬の配合です。
ここから、葛根と麻黄を取り除くと、桂枝湯という方剤になります。
名前自体が変わっちゃいました。

これでも分かるとおり、漢方薬というものは
いくつかの生薬の配合を少し変えるだけで
効果が変わってしまう
事が多々あります。

だから、漢方薬を2つ以上同時に服用したり
漢方薬で使われる生薬等を同時に服用するのは
専門的知識がしっかりとしている先生が勧めた物以外は
控えた方が宜しいでしょう。


もちろん、専門的な知識がある先生は
各方剤の中にどんな生薬が配合されているかを記憶している先生が多い
ので
そういう先生が勧めた場合は、安心して服用して下さい。

Q6.病院の薬と同時に服用するのは大丈夫?

漢方薬以外の薬との同時服用は、基本的には問題ありません。

Q7.○○という漢方薬は糖尿病に良いと聞いたけど、ホント?

こういう系の質問は、結構多いのですが
Q3リンク でもお答えした通り
漢方薬は証に基づいて、どういう方剤が良いかを判断します。
証を導き出すには四診(望診・聞診・問診・切診)が必要で
そのためには、実際に患者さんと対面して
ちゃんとお話を聞かせて頂きませんと
何も分かりません。

糖尿病は、東洋医学に必要な証ではなく
西洋医学の診断名ですので
効くかどうかは全く分からないという訳です。
ですから、それが良いかどうかは
良いと言った人に理由を聞く以外に分かりません。


今回も前回同様
当店に日々寄せられる質問に答えていくコーナーです。
ネタ切れだから質問コーナーというわけでないですよ(汗

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Q3.漢方系のサイトとかで、よく「証」ってあるんだけど、あれは何?

「証」とは、簡単に言えば体質のことなのですが
厳密にいえば、西洋医学で言われる「診断名」に近い代物です。

西洋医学での「診断名」が、東洋医学での「証」とお考え頂ければ
分かりやすいかと思います。
ちなみに、「証」は、漢方に限らず、鍼灸でも、この考え方を使います。

この「証」ですが
日本漢方流派での「証」
中医学流派の「証」
古典漢方医学流派の「証」と・・・

大きく分けると3つの流派に分かれており
それぞれにおいて、若干考え方に差があります。

ですから、例えば漢方薬局などで
『「脾虚体質」って本で調べたら書いてたんやけど、どんな漢方薬が良いの?』
と聞かれても、その流派の違いで、脾虚の定義も違ってきますから
本などで調べた証で漢方薬を購入しようという
安直な買い方は、要注意です。

ちゃんと勉強をしている漢方薬の専門家に相談の上で
漢方薬はご購入いただけるのが一番だと思います。


Q4.漢方と鍼灸、どっちが良いの?

結論から言えば、どっちもやるのが一番です。
あ、答えになってない。。。

漢方薬は、「証」に基づいて、身体の中から病気を改善しようというお薬です。
鍼灸は、「証」に基づいて、身体の外から病気を改善しようという治療法です。

この事から
鍼灸は、主に筋肉・神経などが原因となっている可能性が高い疾患が
得意分野となります。
逆に漢方薬は、内臓・血管などが原因となっている可能性が高い疾患が
得意分野となります。

例えば、坐骨神経痛という診断名を受けた患者さんの場合
坐骨神経そのもの(腰椎などの骨部分)が原因である可能性が一番目
坐骨神経に関わる筋肉が原因である可能性が二番目
坐骨神経に関わる血流が原因である可能性が三番目
滅多に無いでしょうけど、坐骨神経に関わる内臓が原因である可能性が四番目
と・・・西洋医学では、そう捉える形になります。
(ちなみに東洋医学では神経の概念が他の考え方となります)

神経・筋肉が原因である場合は、鍼灸の方が有効だと思います。
血流・内臓が原因である場合は、漢方の方が有効だと思います。
ただし、長期間その病気で悩んでいる場合は
原因が一つであるという事は殆どありませんので
全体を治していく方が良く
結果として、『どっちもやるのが一番♪』という事になるわけです。

毎年花粉症や精神疾患系では芸が無いので
たまにはよくある質問に答えてみましょう♪

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Q1.漢方薬はどういう病気に効果があるの?

そもそも、漢方薬は江戸時代末期まで日本の医療を支える第一線の医療でした。
明治に入って、医療は西洋医学が第一線となりましたが
別に効果が無いから西洋医学になったわけではありません。

(明治維新後の漢方政策)

明治政府の富国強兵政策により
「何でも西洋式に変えるべき!」という政策によって

明治七年
「現在医者やっている人は、そのまま医者をしていい。
でも今後は国が医師の資格を発給し
この医師は漢方や鍼灸を学ぶことを一切禁止する」

という一方的な法律で
漢方薬や鍼灸は医療の第一線から退けられました。

実際に、当時同じ疾患で同じような患者さんを集めて
漢方薬と西洋医学とで
どちらが有効であるかを検証したデータも数多くあったようです。
その大半は漢方薬が有効という結論だったようです。
そのデータを基に
明治28年、国会に漢方医を認めるよう議案が出されていますが・・・
否決されました。

ここから、漢方薬と鍼灸は医療の第一線から遠ざかるわけです。

(明治中期~戦前の東洋医学の状況)

医師が漢方を出来ない存在になったので
結果として、明治以降、漢方薬を守ってきたのは薬局の薬剤師や
今で言うところの登録販売者(当時は薬種商)
そして鍼灸を守ったのは鍼灸師ということになります。
(鍼灸師に限って言えば、戦前は鍼医という資格が認められてました)

もちろん、医師の中でも漢方を守ってきた人達は居ましたが
当時の日本は国民皆保険制度も無く
病院は開業しても食べていける人は、殆ど居ませんでしたので
医師は開業するよりも大きな病院に雇われるという形が一般的でした。
ですから、独自に漢方をやるというのは
現実問題として不可能に近かったわけです。

事実、大塚敬節先生という昭和の漢方の大家で医師がいらっしゃいますが
彼の師匠であった湯本求真は、開業医でしたが
あばら家で、床を歩くと軋むような家であったと、大塚先生が自著に記しており
日々の生活にも困窮していたと書いています。
湯本求真先生の逸話からも、開業しないと漢方専門では出来ず
開業すると生活に困窮するという事が
戦前では当たり前だったことが分かります。

逆に、薬局は病院よりも安価で、何でも相談に乗ってくれて
相談料や診察料を払うことなく、お薬代だけで済むので
軽い病気の場合は、薬局に相談に行くのが一般的でした。

特に、開業が現実問題として難しかった医師に比べ
比較的容易であった薬局は、地域で唯一の医療機関であることも珍しくなく
病院よりも数が多かった事も一因としてあります。
さらに、漢方薬は、現状でもそうですが、保険が効かない状況であれば
最も安価な医療です。
必然的に、薬局や薬種商が漢方を守る形になっていくことになります。
(当然のことですが、当時は医師になりたい人より
薬剤師になりたい人の方が多かったようです)

(明治政府が西洋医学を支持した理由)

明治政府が西洋医学化を支持した理由は
主に医学知識の習得の容易さです。

漢方や鍼灸は
習熟まで時間がかかる上に
達人級の域に達するには
様々な文献を読み、尚且つ多くの経験を積まなくてはなりませんでした。
ある一定の効果が出せるレベルの東洋医学家になるには
最低でも10年はかかるとされていたからです。
実際に、江戸幕府が管理していた医学校では
最低10年は勉強しないと
卒業出来なかったようです。

明治時代~戦前の医師はその大半が専門学校卒で、資格を取得できました。
つまり、習熟に2~3年程度で、医師の資格は取れたわけです。
大学で医師の資格を取っていた人達はごく一部でしたし
当時の医師の大学は最長でも4年です。
大卒組は殆どが現場に出ないのが普通で、主には研究職でした。
つまり、ココから考えても
いかに漢方や鍼灸の習得が難しかったかが分かりますよね?

どれだけ効果があったとしても、習熟に10年もかかる医療は
政府的にも制度として認めにくかったわけです。

(結論)

こういう歴史的経緯を考えれば
漢方や鍼灸は、ほぼ大半の病気に対し
効果があると考えるのが妥当だと思います。


Q2.漢方薬は即効性が無いって聞くけど、本当?

元々漢方薬や鍼灸が
医療の第一線であったというお話はQ1にも書きました。
そこから考えて頂いても、即効性はあります。

ただし、第一線であった時代は
病院と言えば漢方・鍼灸でした。
ですから、病気になってすぐに
漢方・鍼灸の治療を受けてくれたので
即効性があったわけです。

現代のように
アチコチの西洋医学の病院に何カ月も行って
散々こじらせた後に来られた場合
病気に罹っていた時間と同等か
それ以上の期間がかかるのは、当然だと思います。


あぁ・・・たった二つしか答えられなかった。。。
続きは、また次回以降に書きますね♪

Visual Display Terminal(ヴィジュアル・ディスプレイ・ターミナル)で、VDT。
つまり、映像端末ですね。
それによって起こる様々な症状があるので、症候群。
最近は何でも横文字にして、何が面白いんでしょうねぇ?
ココは日本なんだから、日本語で良いのにねぇ。

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最近はパソコンやスマホ等、様々な映像端末を見続ける機会が増えました。
見ない日は無いんじゃないでしょうかね?
そのせいで、様々な症状を訴える人が増えています。
それが、VDT症候群。

目の症状としては、ドライアイ、目の充血、視力低下、眼精疲労など。
身体の症状としては、首こり、肩こり、腰痛、背中の痛み、手のしびれ、足のしびれなど。
心の症状としては、食欲不振、イライラ感、不安感、抑うつ感、焦り等々・・・

で、こういう症状が複合的に起こっているけど、病院の検査では異常なし。
主にパソコンなどの作業に従事している人が
このような状態になった場合は、VDT症候群というわけです。

パソコン作業に従事している云々に関わらず
このような症状は、昔から漢方・鍼灸の得意分野です。
このような症状で、病院の検査で異常が無かった場合は
是非とも漢方・鍼灸をお試しください♪

最近は、お医者さんでも漢方を出す方が増えましたが
正直、漢方の知識がある人間が見ると
ヒドイ出し方をしているケースを多々見かけます。
そこで、ちゃんと漢方を勉強している先生を知る方法を
お教えします♪

『傷寒論(しょうかんろん)の太陽病(たいようびょう)は
素問(そもん)では何と呼ばれていますか?』

と、質問してみてください♪

素問、傷寒論、金匱要略は、漢方医学を知る上で
基本中の基本の古典と言われています。
数学で言えば、1+1は?と聞いているレベルの質問ですので
即答できない先生は
ちゃんとした意味で漢方を知らない可能性がありますので
ご注意ください♪

これからも折々、このような判別が出来る質問を書いてみようと思います。
是非とも、古典も研究しているちゃんとした漢方専門の先生のところに
相談して下さいね♪

なお、質問の解答を知りたいという方は
当店にご来店下さればお教えします。

新年明けましておめでとう御座います。

本年も、紀三井寺漢方、鍼灸共々、宜しくお願い致します。

今年も頑張って、皆様の健康に寄与すべく、日々精進して参ります。

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さて、年末年始をいかがお過ごしだったでしょうか?
食べ過ぎたという方は、多いのではないでしょうか?

東洋医学では、食べ過ぎは
湿の邪を引き起こし易いと言われております。
湿邪は、湿気の邪。
流れの悪い水や、脂っこい蒸気などを
イメージして頂ければ良いかと思います。
胃の中の胃液であれば
胃液が流れの滞ったドロドロの水となったようなイメージです。
ほら?身体に悪そうな気がしませんか?

湿邪が胃や腸にあれば、胃腸が悪くなりますし
関節などに溜まれば痛みを引き起こしたりします。
身体全体に溜まれば、浮腫みなどを引き起こしたりもします。

年末年始の不摂生による湿邪は
早めに除去しておくことが肝要です。


今年最初の身体の大掃除は
漢方、鍼灸に任せてみてはいかがでしょうか?


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