ご自分にとってはそうは思わないでしょうが、僕としたら、もうそんな時期?と言う感覚です。
学生時代、無限地獄みたいに、永遠に怠惰な時間が続くのではないかと思っていましたが、今は逆に、あまりの速さで時間が過ぎるのが恐ろしいくらいです。
僕ら世代にとっては終着駅しか次の駅はないですから。
さて、あなたの迷いにお答えする確かな根拠はありません。
50年前、教授に言われるまま京都の製薬会社に面接に行き、全く勉強をしていない僕が他大学の何社も受けている方々を差し置いて採用されました。
面接時にわざわざ面接官が僕のネクタイを直してくれたくらいの対応でした。
教授の力だけで採用されたのがなんだか不自然で結局辞退しました。
その後、岡大に回されましたが、初日に薬局長のあまりの偉そうさに我慢できずに翌日辞表を持って行きました。
仕方なく一番選択肢になかった家業を継ぐことにしました。
そもそも人生の目標とか夢とかほとんどない淡白な日常でしたから、雨が、低いところに意図することなく流れていくようなものでした。その結果が今の僕です。
そして不思議なことに、その結果にかなり満足しているのです。
夢を語り合ったこともない青春時代だったのに、目の前に頼って来てくださる人がいたら、何としてもお役に立ちたいと言う潔癖さだけはあったみたいで、
50年近く、飽くこともなく続けてきました。
僕の人生ではとても珍しい集中力です。
現代医学が発達しても尚、埋めることが出来ない狭い空間を偶然見つけたおかげです。
それも牛窓に帰ってなにも役に立たず、屈辱的な日々を送ったおかげです。
凡人の人生は予測不能です。どこで働くかの選択肢はあなたの手にありますが、決定権は意外と周りの状況にあるのかもしれません。
正解のない旅に出るのもいいかなと思います。
いま作って送りました。
ヤマト薬局