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健康トピックス

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[ カテゴリー » Topics ]

こんにちは:)


通常であれば1ヵ月に一度くる生理ですが、毎月予定通りに生理が来ないという人も中にはいらっしゃいます。
妊娠をしていれば生理が来ないのですが、
問題は妊娠をしていなのにも関わらず、生理が来ない場合です。
何か月も生理が来ないとか、周期が定まらないなどの生理不順があると不安になると思います。
すぐに病院にいくべきか、様子をみるべきなのか判断に迷いますよね。

どんな原因が考えられるか?いつ病院にいくべきなのか?病院ではどんな検査や治療をするのか?
をあげたいと思います。

原因には、
生理不順
婦人科系の病気(早期閉経、無月経)
甲状腺疾患

が主に挙げられます。

原因の一つに生理不順が挙げられていますが、①の生理不順についてもう少し掘り下げてお話したいと思います。
生理不順はわかりやすい言葉でいうと『規則正しく生理が来ない』ということです。

通常の場合:25日~38日でくる生理が24日以下の場合「頻発月経」といい、39日以上の場合を「稀発月経」といいます。
頻発月経や稀発月経どちらの場合でも、卵巣の働きが不十分、ホルモン分泌のバランスが乱れている(=通常通りに分泌されない)ことが原因です。
ホルモン分泌のバランスの乱れは、疲労や受験や就職などの強いストレス、過度のダイエットなど様々な理由が関係しています。
生理不順をそのままにしておくと、排卵が起こりにくくなり、妊娠ができなくなる可能性がでてきます。

では、いつ病院へいくべきか?→これは病院によっても判断基準が異なります。
まとめをしますと、
月経周期が25日以内または39日以上(生理開始が予定より早すぎるあるいは遅すぎる)場合
生理期間が2日以内または8日以上である場合
2か月あるいは3ヵ月生理が来ない場合
が目安になるかと思います。

では、どんな治療をするのか。
ピルを内服することで症状が改善されます。
ピルはホルモンバランスを整えてくれるため、生理周期を取り戻すことができます。生理痛や月経前症候群に悩んでいる方も良いかと思います。

※ピルの製品:トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユ・マーベロン・ファボワール・シンフェーズ・ルナベル・フリウェルULD・ジェミーナ・ヤーズなど

ここで一つ生理不順で注意をしないといけない点を挙げます。
それは、妊娠初期症状と似ている点です。
妊娠初期症状は、微熱や体のだるさ、鼻詰まりや頭痛などの風邪症状に似ています。おなかがはったり便秘がちになったり、下腹部痛や胸の張り、生理予定日あたりに着床出血を引き起こす方もいます。
着床出血とは、生理予定日のあたりに普段の月経よりも少なく、かつ短い期間で出血を引き起こすことを言います。
この出血が起こった際は生理が来たと思ってしまって妊娠に気づくことが難しいことがあります。
そのため、生理不順であってもタイミングを取っているならば妊娠の可能性を疑うことは必要なので注意をしていただければと思います。


以上です。
最後までご一読ありがとうございました。

こんにちは。

卵管の機能と不妊の病態についてまとめてみました

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女性側の不妊原因の中で最も多いのが卵管因子によるものです。
卵管因子の病態には
①卵管狭窄・閉塞 
②卵管・※卵管采周囲癒着 
③卵管留水症(貯留した卵管液が子宮側に流れることで着床障害をきたす)がある。


※卵管采とは、図を参照にすると人間の手みたいに見えるところです。


これらの原因は、感染や子宮内膜症、手術既往などが関係しています。

本来卵管は、
①精子の通過経路
②卵子のピックアップを行う 
③受精・卵割の場 
④受精卵の郵送を行う


という役割を担っています。
正常な卵管機能ができなくなるとどうなるのか?

卵管炎によって開通していた内腔が癒着し狭くなり、完全に閉塞すると精子が通らなくなる

精子が通れる位の狭窄であっても、受精卵が子宮に向かって通過できない。

腹膜炎、子宮内膜症、手術などによって、卵管周囲と腹膜や他臓器との癒着が起こって卵管の蠕動運動が障害され、受精卵が輸送できなくなります。

卵管采周囲が腹膜、他臓器との癒着によって卵管采の動きが障害され、卵子のピックアップができなくなります

卵管の細胞に炎症がおきると、卵管内分泌液が増加します。その上卵管采が癒着によって閉塞すると分泌液が貯留します。これらにより、精子が通過できない、卵子のピックアップができない、受精の場が障害される、受精卵の輸送ができなくなることが起こり、かつ貯留液が子宮内へ逆流することで着床障害をきたすことになります。


もし、
体外受精を行い不成功の場合には卵管留水症が原因のことがあるので、その際は卵管に対する手術を検討することがあります。
体外受精においても、卵管機能に異常があると、異所性妊娠(子宮外妊娠)のリスクがあがるため、体外受精の前に卵管結紮や卵管切除を行うこともあります。


このように不妊症において卵管因子を調べることは大切ですので、なかなか妊娠に恵まれない方は検査を検討してみてはいかがでしょうか。

以上です。

こんにちは。

今回は42歳の方のご出産のアンケートを紹介したいと思います。


仕事が忙しくて体調が整わず、冷え性もあって体質改善のために漢方を服用し始めました。
漢方を服用していくことで体が整ってきて、漢方を治療し始めて1年2か月目でご妊娠に至りました。

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冷え性による症状を話す患者様は少なくありません。
西洋医学的にはこの病気はなく、治療することがほとんどありません。

一方、中医学では、冷え性を万病の元と考えられ不妊症の原因の一つとなり
治療の対象になります。

中医学的に考えると、
栄養する血液の不足
血流が悪く末端の組織まで行き届きにくい状態
身体を温める機能が低下してしまう状態
などが考えられます。

これらを漢方を服用することによって冷えを改善することで
妊娠しやすい体をつくることができます。

以上です。

冷え性でお悩みの方で漢方を考えている方は是非一度ご相談下さい。

こんにちは。

今回は、不妊症において使用される温経湯についてお話したいと思います。

温経湯とは、金匱要略という大変古い古典に掲載されています。

『問いて曰く,婦人,年50ばかり,下血を病み,数十日止まず,暮には即ち発熱,小腹裏急,腹満,手掌煩熱,唇口乾燥するは何ぞや。
師の曰く,此の病帯下に属す。何を以っての故ぞ,かって半産を経て瘀血小腹に在って去らず,何を以って之を知るや。其証唇口乾燥す。故に之を知る。
当に温経湯を以って之を主るべし。』と記載しています。

処方はこのような構成です。
呉茱萸、半夏、麦門冬各3.0g 川芎、芍薬、当帰、人参、桂枝、阿膠、牡丹皮、生姜、甘草各2.0g

使用目標は、
1.五十才ばかりの婦人で、子宮出血が数十日もやまず、日暮れになると熱が出て、下腹が引きつれ、腹が張り、掌がぽかぽかと熱っぽく唇が乾燥するもの。
2.冷え性の婦人で、下腹が冷たく、永い間妊娠しないもの、またこのような婦人で、子宮出血が多かったり、月経が多量に下ったり、また月経の不順があるもの。

臨床疾患としては、
更年期出血。指掌角皮症。上肢殊に手の甲、掌、指に限局する湿疹。月経困難症。不妊症にも用いられます。

不妊症の治験例を一つ挙げます。
 結婚後14年になるも、妊娠しないという34才の婦人。
栄養、血色ともに普通、ただ冷え性で、腰のあたりが殊に冷え、冷えると腰痛を訴える。
月経は正調にくるし、困難症はないが、量が少ない。手の指と甲に湿疹があり、時々憎悪すると、かゆくなる。患部は乾燥して、がさがさしている。
腹部は一体に緊張が強く、左右の下腹に圧痛がある。
はじめ当帰芍薬散料を与える。服薬一カ年に及ぶも、何の変化もない。そこで桂枝茯苓丸料とする。これをのむと、気持ちが悪いという。そこで温経湯に転方。これをのみはじめると、湿疹が先ずよくなった。月経の量が多くなった。服薬三カ年にして妊娠、めでたく無事分娩。


下半身が冷えるときに使用するのはなぜか?
それは衝脈や任脈を通る経脈を冷やすことに関係します。
ここは子宮の働きと関係するため、女性の生殖器の気血のめぐりが悪くなります。

では、気血のめぐりが悪くなるとどうなるか?
下半身に瘀血ができてしまい、月経痛をもたらします。
また月経不順も引き起こします。
それに血が不足するということは、皮膚を栄養することができなくなり、しもやけや湿疹をまねきます。
また、気の不足により血の漏出を防ぐ働きが弱くなり不正出血や月経過多を引き起こしてしまいます。

下半身の冷えは、体の陽気が上に集まり熱がこもるようになります。
そうなると潤いがなくなるので唇が乾いたり、不眠、頭痛やふらつき、手のほてりが起こります。

上記のようなメカニズムから温経湯の出す根拠を考えます。

以上です。
ご精読ありがとうございました。

こんにちは。
今回は子宮筋腫を中医学的に考えたいと思います。

人体には「気」、「血」、「津液」という、身体を栄養してくれる基本物質が流れており、その流れが何らかの理由で悪くなると不調を感じていきます。

流れが悪くなった状態をそれぞれ「気滞」、「瘀血」、「痰湿」と呼び、骨盤内の血流不良を引き起こします。

そのため、停滞した血の巡りをよくすることを基本治療とします。

①ストレスを受けると、自律神経の乱れによって気の巡りをスムーズにコントロールできず停滞するため、結果として血行不良が生じやすくなります。

②元々暑がりの体質だったり、脂っこいものや味の濃いものを食べすぎたり、アルコールの飲みすぎなどにより身体に余分な熱がこもり血行不良となります。

③真夏のクーラーや冷たい風などに当たったり、冷たいものや生ものの食べすぎなど体を冷やすことにより生じます。冷えは流れを滞らせる作用があり、血の流れを停滞させてしまいます。

④過労や胃腸虚弱、栄養失調などにより身体に必要な栄養物質である気や血が消耗すると、血を押し流す力が弱くなり血流が滞りがちになります。

⑤虚弱体質や加齢などにより、女性ホルモンの働きが低下して卵巣や子宮に栄養が行き届かず、血行不良を招きます。

漢方薬では、
上記の状態から、

①血府逐瘀湯、加味逍遙散など 

②温胆湯、竜胆瀉肝湯など
 
③温経湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯など
 
④十全大補湯、芎帰調血飲など
 
⑤杞菊地黄丸、二至丸合六味丸など


を検討します。

また、出血過多の症状がある場合は、血の巡りを良くする作用と止血・止痛作用を併せ持つ田七人参などを用いることがあります。

中医学では、子宮筋腫の原因を気血の巡りの悪さによるものと考え、できるだけ本来のホルモンバランスを崩さないようにしつつ、その巡りの悪さを改善するように導くことが可能です。

このように子宮筋腫のため、漢方を考えるにしても、上記のように様々な条件を考えた上で検討していきますので、
適切な漢方を出すには、問診(睡眠、排泄、食事、生理の状況など)・舌の状態、脈の状態から判断する必要があります。

子宮筋腫でお困りの方がいらっしゃいましたらその方に合った漢方薬を検討していきますので
是非一度ご相談にご来店ください。

以上、
「子宮筋腫を中医学的に考えてみる」でした。