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健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

[ カテゴリー » Topics ]

こんにちは。

今回は生理の量が少ないのはなぜ?といった症状がある場合、その原因を考えていこうと思います。

生理の量が少ないことを、過少月経といいます。通常生理の量は20~140mlくらいの量が適切とされていますので、
20mlより少ない場合が該当します。
ただ、出血量を測ることはできないため、実際には通常の出血量と比べて少ないかどうかで判断するのが一般的です。

考えられる原因は、
年齢とともに低下する女性ホルモンの分泌量の変化
(エストロゲン:卵巣ホルモンは子宮内膜を厚くする作用がありますが、これが出なくなってくると内膜が薄くなり、月経量も少なくなります

女性ホルモンのバランスの乱れ
2種類の女性ホルモンのうち、エストロゲン:卵巣ホルモンは子宮内膜を厚くする作用、プロゲステロン:黄体ホルモンは内膜をはがして子宮の中をキレイするという作用を持っています。エストロゲンは十分出ているのに、プロゲステロンが出ていないと、月経量が少なくなることが考えられます。

子宮頸部から排出する量<卵管からお腹のなかに逆流する経血量

流産手術など、子宮内の手術をしたことがある方
子宮の内側がくっつき、子宮内膜の面積が減ってしまう「子宮内腔癒着症」の可能性があります。


検査
超音波検査や血液検査によるホルモン分泌量の測定が行われます。
超音波検査では、子宮や卵巣の異常を確認することができます。
血液検査では女性ホルモンの分泌量や性腺刺激ホルモン、プロラクチンの分泌量をチェックします。

治療
ホルモン剤の投与が行われます。排卵が起きていない場合には排卵誘発剤が使用されるケースがあります。
子宮内膜炎のような病気がある場合には、手術によって根治的な治療が行われることもあります。

では、漢方ではどうするのか?

漢方薬では、血流を整えることで月経の乱れや不調を整えます。
ホルモンは正常に分泌されていれば血液中に含まれているものです。血流にのって患部に到達することにより本来の作用を発揮します。

体質で判断すると『血虚』、『腎虚』、『痰湿』、『瘀血』の状態が考えられます。

まず血虚証ですが、
血虚証・・・人体に必要な血液や栄養が不足している体質。

次に腎虚証は、
血が不足しているため、経血量が減ります。
腎虚証・・・エネルギーや栄養の基本物質である精を蓄えるところで、腎の機能が低下した証。
生活の不摂生、過労、慢性病による体力低下、加齢などにより、この証になります。

痰湿証・・・体内に痰湿(過剰な水分や湿気)がたまっている証。
多食、食事の不摂生、過度の飲酒などにより、この証になります。
痰湿が血の流れを阻害するため、経血量が少なくなります。

血瘀証
血流が鬱滞しやすい体質。
精神的ストレスや、冷え、体内の過剰な水分、生理機能の低下などにより、この証になります。
血瘀が血の流れを阻害するため、血流量が少なくなります。

以上の可能性を踏まえて問診することにより証を決定して適切な漢方を組み立てていきます。

以上です。
ご参考になさって下さい。

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こんばんは。

誠心堂薬局船橋店 関根です。


今回は、漢方の相談でも多い疾患の一つである子宮筋腫について述べたいと思います。

子宮筋腫は良性腫瘍で、発生や増大にエストロゲンという女性ホルモンの影響をうける疾患です。

婦人科疾患のなかで最も多く発生しています。

年齢は30~40代で
過多月経、月経困難症、不妊、などがあり、
内診で形状が不整で硬く腫大した子宮を触れ、骨盤内に超音波検査やMRI、子宮鏡などで腫瘤が認められたら
子宮筋腫と診断されます。

薬物療法は、GnRHアゴニスト(=脳下垂体に働いて卵巣を刺激するホルモンの分泌を下げて卵巣の働きを抑えるお薬)で下垂体機能を抑制し、卵巣からのエストロゲン産生を低下させ、筋腫を縮小させます。
手術療法では、筋腫核手術や子宮全摘手術になります。
もし、手術を希望しない場合は、子宮動脈塞栓術(UAE)や集束超音波治療(FUS)で筋腫の縮小を試す場合もあります。

発生は、ほとんどが子宮体部からですが、確率的には少ないですが、子宮頸部や子宮膣部からも起こります。

子宮筋腫の約半数は無症状で経過し、閉経後には縮小します。
症状が強い場合や腫瘍が大きい場合は治療を行いますが、症状が弱い場合は、経過観察となります。
ただし、悪化の可能性があるため、悪性の疑いがあれば軽い症状でも手術療法を行います。

筋腫の大きさが8cmより大きい場合、MRIで悪性の所見が認められれば悪性の疑いがあります。

では、漢方での子宮筋腫の治療の考え方はどうなのかというと、
主に、出血過多、貧血、月経痛、PMSの緩和や拡大を予防するのに有効な治療方法だと考えます。

すでに大きな筋腫があり、漢方薬で小さくしていくことができるかという点については、他の漢方薬のサイトにて実際に小さくなったという体験談を
目にしますが、必ず有効性が高いものとも言い切れません。

漢方薬を服用することで子宮筋腫ができやすい体質の気滞や瘀血を改善させ、
結果的に下腹部の血行を促し、女性ホルモンの乱れを調節することになりますので
子宮筋腫の拡大の予防に繋がります。

子宮筋腫でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非ご来店されご相談をされることをお勧めします。

以上、子宮筋腫についてでした。
ご参考下さい。


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こんにちは。


誠心堂薬局船橋店 関根です。


今回は、婦人科疾患でPCOS(多嚢胞卵巣症候群)について話します。
PCOSを患っている方で当薬局でもお悩みで相談に来られるお客様もおられます。

そんなPCOSについて整理をしていこうと思います。

PCOSとは、両側卵巣の多嚢胞性腫大に何らかの月経異常、不妊を伴い、内分泌検査でLH高値を特徴とする内分泌疾患のことをいいます。
日本では月経異常や不妊を訴える患者様の中からわかり、排卵障害の1割以上を占めます。

原因は、
視床下部ー下垂体、卵巣、副腎皮質の機能異常やインスリン抵抗性などが複雑に絡んでいるものと考えられていますが、
実際のところ詳しくはわかていません

症状は、
多毛、にきび、声の低音化、肥満を呈し、無月経や希発月経
などがあります。

一般的な検査と診断
○ ホルモン異常
・生理2~5日目のホルモン値、FSH(卵胞刺激ホルモン)<LH(黄体形成ホルモン)というように正常時の値を逆転する(正常時:FSH>LH)
・男性ホルモン(テストステロンやアンドロステロン)値も高値となる

○ 糖代謝異常
・糖負荷試験にて、血中インスリン値が高くなる。(インスリン抵抗性)

○超音波検査において、多数の卵胞の卵胞状変化(一側12個以上)=ネックレスサインが認められます。

治療は、
薬物療法と手術療法がありますが、ご妊娠を希望するかしないかで治療方法は異なります。

お子様希望がある場合は、
排卵誘発剤、ステロイド、糖代謝改善薬、抗プロラクチン薬などの内服や手術療法を選択します。

お子様を希望しない場合は、
ゲスターゲンの周期的な投与により消退出血を起こさせます。

※ゲスターゲンとは、黄体ホルモンのこと
※消退出血とは、血中のエストロゲンとプロゲステロンが減少することにより子宮内膜が剥がれ落ちて出血することを言い、
月経や排卵直後、低容量ピルの内服、アフターピルの内服時にも起こります。

漢方ではどういう風に考えるのかというと、

生殖を司る臓腑は“腎”は、卵胞の質や排卵と深い関わりがあるとされています。体質虚弱などで腎の機能が低下すると、卵胞の成長が悪く、排卵を促す力が弱くなり生理周期が乱れる原因となります。
また、卵巣の周りに血の滞りである“瘀血”や、ネバネバした老廃物である“痰湿”がこびりつき、卵巣の膜が硬くなるため排卵しにくくなります。
そのため、“”の機能を高めることを基本として、痰湿、瘀血を改善することを考えます。
痰湿を改善する漢方としては、平胃散、温胆湯など
瘀血を改善する漢方としては、血府逐瘀湯や桂枝茯苓丸などがあります。

体質に合った漢方薬を飲み続けるうちに体質が改善され、次第に「自力で安定した排卵ができる体質」になっていきます。
からだの内側から、体質そのものを漢方薬で改善してみてはいかがでしょうか。

もちろん、痰湿や瘀血は、日頃の食生活と胃腸の調子が影響します。
冷たいものや脂っこいもの、甘い物の取り過ぎは胃腸の働きを弱くし、痰湿、瘀血を引き起こす原因にもなりますので
注意してください。

以上です。

最後までご一読ありがとうございました。



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こんにちは。

誠心堂薬局船橋店の関根です。


今回は、漢方相談の中でも多い『めまい』の症状についてお伝えしたいと思います。


41.9:354:500:0:0:NONALNUM-6Ieq5b6L56We57WMMg-E:center:1:1::0: めまいは、『眩暈』ともいわれ、
眩は目がくらむ
暈は頭がふらふらする
ことを言います。

めまいが重くなると、
まるで船に乗っているようにフワフワして立っていることができず、
吐き気や嘔吐を伴い、
さらにひどくなると昏倒することもあります。

めまいは、
メニエール病
高血圧症
脳血管障害
自律神経失調症など
様々な原因で起きる可能性があります。

中医学において、めまいと関連する五臓の働きは、
『肝』『脾』『腎』であり、
その中で『肝』が最も関係が深いです。
肝は、自律神経の働きを調節して全身の血液循環をコントロールしています。
・目の使い過ぎ
・寝不足
・過労など
は脳や内耳への血流を低下させ、めまいを引き起こします。

めまいの種類には以下のような感覚があります。
①グルグルする
②フワフワする
③クラッとする
です。

①のグルグルするには、脾気虚や痰湿の場合が考えられ
代表的なものとして六君子湯や苓桂朮甘湯などが挙げられます。


②のフワフワするには、瘀血、肝陽上亢の場合が考えられ
代表的なものとしては、血府逐瘀湯や釣藤散などが挙げられます。


③のクラッとするには、腎虚と気血両虚の場合が考えられ
代表的なものとして六味地黄丸や十全大補湯などが挙げられます。


生活上気を付けることは、
禁煙
適度な運動やストレッチをする
疲れをためないようにする
などを心がけてもらえばと思います


以上です。
もしめまいでお困りの方がいらっしゃいましたら
是非当店に相談にいらしてください。
お待ちしております。


>

こんにちは。

誠心堂薬局船橋店 関根です。

今回は春先に多い自律神経失調症について述べていきたいと思います。

自律神経とは、交感神経と副交感神経に分類され、意識とは関係なく自動的に働いて全身を調整しているものです。
交感神経は日中活動時に、副交感神経はリラックスしている時に活発になり、互いに拮抗してバランスを保っています。
この働きは、常に一定の状態に保たれており、生命維持に欠かせないものです。

自律神経失調症は、過労やストレス、環境の変化などで交感神経あるいは副交感神経が過剰に緊張し、そのバランスが崩れた状態をいいます。

自律神経失調症の原因と症状
原因は
・ストレスの影響を受けやすい性格の人(責任感が強い・まじめ・几帳面など)
・神経質な性格の人
・不規則な生活習慣
・ホルモンバランスの乱れ(甲状腺ホルモン・女性ホルモン)

などが考えられます。

症状は、
・動悸
・息切れ
・耳鳴り
・疲労倦怠感
・手足のしびれ
・いらいら
・抑うつ
・不眠

など他にも様々な症状があります。

治療は
・緊張や不安を取り除く抗不安薬
・抗うつ剤
・睡眠薬
・ホルモン剤(女性の場合)
・カウンセリングによる問題解決や認知行動療法
を行うこともあります。

中医学で考える自律神経失調症
中医学では、自律神経を司る“肝かん”の働きが乱れると不調が起こると考えます。
実際の症状としては、
・強いストレスで食欲に異常がでる
・便秘や下痢になる

などです。

いらいらや激しい怒り、不満がたまった状態になると肝の働きが乱れてしまいます。
また感情以外にも
季節の変わり目や環境の変化、身体的な負担や栄養不足、睡眠不足でも
肝の働きは乱れます。

肝の不調が現れることで、他の臓腑にも負担がかかることになり、肝以外の症状が伴うことも多くみられます。

治療法としては、
①ストレスなどの精神刺激により熱が生じている状態の場合(イライラ、情緒不安定、手足の冷え、頭痛、目の充血など)
気の流れを制御できずに、流れが詰まるため体の中に熱を持ちやすくなります。
⇒気の巡りをよくし熱症状を抑えるような漢方(柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遥散などを使用します。


②甘い物やアルコールなど暴飲暴食により余分な水分と熱が体内に停滞することで、精神不安になりやすい状態(寝つきが悪く夢をよく見る、不安感、胃やみぞおちのつかえなど)の場合
⇒痰湿の排出を促して気の巡りを助け、消化を助けたり、熱症状を抑えるような漢方薬(温胆湯、竹茹温胆湯など)を使用します。


③疲労や貧血などで身体に必要な気や血(けつ)が不足している状態(不眠、動悸、もの忘れなど)の場合、
⇒体に必要な気や血を補い、自分で気や血を作れるように体質改善したり、胃腸を強くしながら、身体をリラックスする漢方薬(帰脾湯、人参養栄湯)を使用します。


④加齢や心労、過労により、身体の陰分(体液)が不足し、相対的に熱がこもる状態(動悸やのぼせ、耳鳴り、もの忘れなど)の場合、
⇒津液や陰分を補い、余分な熱を冷ましながら、気の巡りを調整する漢方薬(天王補心丸など)を使用します。



これらの組み合わせの場合もあり、複数の漢方を飲むケースも考えられますので、それぞれに合った体質を見極め漢方を提案しています。


以上です。



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