誠心堂薬局船橋店 関根です
今回は、子宮内膜が薄い原因について話そうと思います。
凍結胚を移植する周期で、病院にて子宮内膜の厚さを確認される際に子宮内膜が薄いので、次回の周期に移植は考えましょうと言われる方も多いのではないでしょうか。
そもそも子宮内膜が肥厚するとはどういう状態なのか?
子宮内膜は細胞同士が密着した状態で、毛細血管がふかふかのスポンジ状となって厚くなる状態のことを言います。
ではどうやって肥厚していくのか?
子宮内膜が成長していくためには、
1 脳下垂体から出るFSHというホルモン
2 血流
3 卵胞内の顆粒膜細胞とその感受性
4 卵子の成熟
5 エストロゲン
6 子宮内でのホルモン感受性
が必要です。
つまり、以下のような流れです。
脳下垂体からFSHがでる
↓
血流で運ばれる
↓
卵巣内の卵胞内の顆粒膜細胞の受容体が受け取る
↓
卵胞が成長し、卵子が成熟
↓
卵胞よりエストロゲンが分泌
↓
血流で運ばれる
↓
子宮の内側で女性ホルモンを受け取る
↓
子宮内膜が成長する
では、薄くなる原因はなにか?
・卵胞の成長が悪い
・ホルモンの感受性が悪い
ということが考えられます。
卵胞が成長しないと、女性ホルモンが分泌されません。そのため、子宮内膜は成長しにくくなります。
また、卵巣や子宮でホルモンの感受性が悪いと、ホルモンがうまく作用してくれませんので子宮内膜の成長は悪くなります。
このため、病院では、
エストラーナテープなどで女性ホルモンを補充したりする治療をします。
女性ホルモンを補充して子宮内膜が厚くなってくればいいのですが、ホルモンを感受する側の反応が悪いとうまくホルモンが作用してくれません。
東洋医学では、上記のような所を治療するのに得意としているところです。
まず、血液の中にあるホルモンを卵巣や子宮にしっかり送り届けるために血流を改善することや、ホルモン感受性を改善していくことが必要になっていきます。
ご参考の一つになれば幸いです。
以上です。
最後までご一読ありがとうございました。