風邪にオススメの漢方薬をご紹介していきたいと思います。今回は、柴葛解肌湯についてです。
風邪の漢方薬といえば、葛根湯を思い浮かべる方も多いかもしれません。葛根湯は、強い寒気や発熱、頭痛、肩こりといった症状を目標にして使う風邪薬で、こういった症状は、風邪のひき始めの時期に出現してきます。ですので、葛根湯は風邪の初期に使用する風邪薬になります。
そして、その時期を過ぎて風邪がこじれてくると、口の乾きや食欲不振など別の症状が出現するようになります。そうなると、別の漢方薬、例えば小柴胡湯などを使わなくてはならなくなります。
今回オススメする柴葛解肌湯は、処方構成をみると、葛根湯と小柴胡湯をほぼ合わせたものになっています。つまり柴葛解肌湯は、風邪のひき始めの時期からこじらした時期まで、幅広く使える風邪薬なのです。
さらには、幅広い時期に使えるというところから、病状の進行の早いインフルエンザに使用することも可能になります。
症状の強い風邪やインフルエンザに対して、漢方の総合感冒薬として、柴葛解肌湯を常備してみてはいかがでしょうか。
漢方薬局イチオシの風邪薬②――柴葛解肌湯――
栃本天海堂薬局 福島店 (大阪市福島区)
ツイート |
更新日: 2017/11/07 |