健康トピックス 「漢方薬こぼれ話」

漢方の概念ってわかりにくい。

瘀血(おけつ)もその一つ。
一般的には、
末梢循環や静脈系循環の障害のこととされる。
「生理的活性の低下した血液の循環障害の状態」
と、師匠には教わった。

これがまた、抽象的でわかりにくい。
具体的には、
口が乾くが飲みたくない。
皮膚の色素沈着。
腹が膨れていないのに腹がはる。
唇や舌が赤紫になる。
痔。
月経異常や痛み。
痛み全般。
サメ肌。
出血傾向。などが指標となる。

現代では冷えやストレスで
気の異常とともに
この瘀血が絡んでいる事が多い。

気血の巡りを良くすることで
全ての解決につながる。
言い過ぎかもしれないが
それくらいな感じがする。

気の巡り、血の巡りを良くする。
これは漢方の漢方たる本領発揮の場と思う。

 

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相談のあと・・・・

患者さま「持ち合わせが少ないからATM行ってきます。」

私「はあ、いいですよ」

患者さま「いくらあれば足りますか?」

私「この処方なら1日分350円なので税込で合計○○円です」

患者さま「えー、そんなんでいいんですかあ」

私「はい、別に特別なお薬でない普通の漢方薬なので・・・」

どうやら、以前に相談した漢方のお店でかなり高額のお支払いをしていたらしい。

売り上げを上げるのに専心するのでなく、

患者さまにとって必要なモノを必要なだけ

ご用意させていただくというスタイルでないと。。。

そう思います。


   

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体が弱く、ケミカルな薬が受け付けない人がいます。
Tさんもそんな一人。

病院の薬では、すぐに肝臓の数値があがる。
しんどくなる。

そんなTさんが風邪をひいてしまった。
ここで、病院の風邪薬は飲めない。
OTCですら副作用の危険。
漢方でも
「葛根湯」は攻める薬なので、
服用すると体力奪われ
余計にしんどくなる。

ここで「守る漢方」の出番。
これが良く効いた。
服用して2日で熱が下がり始め
鼻水も咳も止まり
何より元気が出てきた。

いいですね、漢方。
奥が深い。

   

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漢方には母子同服(ぼしどうふく)というのがあります。
子供だけでなく母親も服用するということですが、
子供の病気が
母親の心身ともの健康状態に
大きな関係がある
とみた古人の大発見!だと思います。

親子で、必ずしも同じでなくていいので、
漢方薬を服用して
心身の健康を図る。

治療効果は格段に上がります。
最近流行りの「家族療法」にも通じるかと。。。

 

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デフレで何もかも安く手に入る世の中ですが、
漢方薬に関しては、事情が違います。
仕入れる度に値上がりしてる感があります。

生薬採取する人の減少や人件費アップ。
輸入品の高騰
国産品の品薄(原発事故の影響もあります)

天然物もあれば、栽培物もありますが、
天候の影響も受けますし、
栽培に時間のかかるモノも。
工場で大量生産というわけにいかず。。。。

何とか値段据え置きでいきたいですが。。。
消費税の絡みもあって どこまで粘れるかなあと思います。

いずれにせよ、品質は落としたくありませんので、
そこは生命線と考えて頑張ります。
同じ生薬でも産地や品種で値段が数倍ちがったりします。
まさに魚沼産こしひかりは極上品というのと同じです。

ご理解よろしくお願いいたします。

   

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