漢方薬を継続的に服用する方が
「この漢方薬は、いつまで服み続けたら良いのでしょうか?」
と質問されることがときどきあります。
確かにゴールや目的がはっきりしないで、漠然と続けるのは良くはないでしょうね。
そういう方には次のような説明をしています。
漢方薬でよく「体質改善」と言いますが、
体質改善とはからだの(そしてこころの)バランスを整えることを意味します。
簡単に言えば「リセット」することです。
ですが一旦リセットしたもの、整えられたものがそのまま継続していくかといえば、
必ずしもそうではありません。
時間をかけて緩やかにバランスが崩れていくことも当然あり得ます。
その程度(急なのか緩やかなのか)は、その方の日々の営みが反映されます。
不摂生な生活をしている人ほど、バランスは崩しやすい。
そしてそのような場合には、体質に先んじてまず体調が崩れていく。
だから体質改善ならぬ、体調改善という形で漢方薬を活用していく形もあって、
それはつまり日々漢方薬を嗜んで、日々整えていくことに他ならないんですよ。
体調改善と体質改善は簡単に言えば程度の違いでしょうか。
つまり 体調改善 ≦ 体質改善。
年齢を重ねるほどに、体調改善と体質改善は同等のものになっていくと考えられます。
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更新日: 2014/10/22 |