疲れの裏に乱れあり。
昨晩の京都市内はひどい雷雨でした。
春にはちょっと珍しい。
週中からは、暑気もその勢いを取り戻してきていますし。
大気がいささか不安定なんでしょうか。
こういう時期は、やはりその不安定さに
へこたらない正気を養っていく事が肝要ですね。
前回に引き続き、スタミナについてもう少しお話を。
スタミナはそもそも、からだを巡る血に宿っています。
この点は、夏に血の気の多い食事を通して、
スタミナを養うという習慣とも合っていますよね。
血に、スタミナが宿っている。
ですから、スタミナを養うことは
その実、スタミナを宿した血を養うことに通じていきます。
ただ、血というのは、
「からだの中にあってナンボ=流れていてナンボ」です。
漢方の世界では古来より、血脈や脈診を重んじてきました。
東洋医学では、ただ単に血液のみならず、血の巡り、
さらにはそれによって発揮される様々な働きも含めて
これを「血」と呼びます。
からだから取り出した血は実際には、
からだを巡っていたときに発揮していた、多くの働きを失ってます。
そういうことを知った上での事でしょうか、
漢方の世界では、血そのものに加えて、血の巡り=血流を重んじます。
ですから血を活かすとは、すなわち血を巡らせることにも通じていきます。
以上を踏まえると、
スタミナは血に宿るという言は、実のところ
1:血液そのもの:陰気に宿る
2:血の巡り:陽気に宿る
という二つの事象を含んでいます。
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更新日: 2015/05/21 |