風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症に対する予防として
うがい、手洗い、マスクの着用などは、秋の深まりと共に励行されます。
これらは感染症としての予防に重きをおいています。
ただ、良くも悪くもその域を出ない。
早い話が、これらの手法は気力・体力が充実している人が
感染しないように「上乗せするもの」。
気力・体力が乏しい人が、これらを行うことで、
免疫力や抵抗力が高まるというわけではありません。
もともと備わっている、免疫力や抵抗力。
これに上乗せする、うがいや手洗いなどの感染予防。
ただ現実には、一日中手洗いはしていられませんし、うがいもしてられません。
マスクは・・・その気になれば一日中してられますけど、
果たして何人がその気になれるでしょうか?
また、食事時は外すでしょう。
いわば感染予防の「穴」は必ずあります。
免疫力は心身の状態に左右されますが、
基本的にずーっと働いています。
これが最大の強みで、寝ている時でもそこそこ働いています。
免疫力とか抵抗力は健康状態に帰属しますから、
これらを高めることは健康の丈を伸ばしたり、土台の裾を広げることになります。
簡単に言えば、「免疫力を高める事」と、「かぜの回復を早める事」、
そして「元気になる事」はお互いに通じているわけです。
対して、感染症予防は基本、何にも帰属していません。
よく言えば、ピンポイントで、悪く言えば孤立しています。
これらを励行しているからといって、別に治りが早くなるわけではありません。
これは私の考えなのですが、何事においても
「○○をしましょう、やりましょう」というのを、
「○○だけをしましょう」、「とにかく○○をやりましょう」と認識してるのではと思います。
もちろん私は、うがいとか手洗いを否定しているわけでは、全くありません。
ただ、そういうことをしていたにもかかわらず、かぜを引いてしまって、
それが治りが良くなくて、「うがいとかしてたのに・・・」と
口をついて出てしまっているのが何とも・・・。
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更新日: 2015/10/01 |