精がついているからこそ、精を出せる。
精もいまだつかずして、精を出すなどとは理に適うはずもありません。
精をつけること、そして精を出すということは
貯金の元金と利息に似た関係にあります。
左からつけた分を、そっくりそのまま右に出してしまうということではなくて。
元金を維持しつつ、そこから得られる利潤で生計を立てるのが、
経営の理想であるように、
精というのは、私たちが元気に生きていく上の
元手資産であると当時に、その元手から湧き出る利潤であります。
早い話が、日々精を出すというのは
体に蓄えた精を食いつぶすことではなくて、
蓄えた精から得られる利潤、これを活用していくことを指しています。
ですから疲労にはいろいろありますが、その本質は
精を出して疲れるか:利潤を超過する
精を失って疲れるか:元手資産を損耗する
の二つに分かれます。
例えば、普段あまり運動しない人が、
一念発起して運動を始めると最初の頃は往々にして疲れる。
それは、平素にない精の出し方をするからであって。
これまで毎日100の精を出して生活していたのが、
運動を始めて120の精を出す生活にシフトする。
すると当然のように不足する。
ただ、ここでさらに継続していくと
からだが毎日120の精を出すことに慣れてくる。
これは別に、体に蓄えた精を食い潰しているのではなくて、
適応して利潤率が上がるというか、そういう類の事。
ですから最近になって疲れやすいと悩んだり、
疲れに対する耐性とつけようなどと思ったら、
精を出しやすくするというのを、一つ心掛けてみましょう。
問題はどうやって・・・?という部分ですね。
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更新日: 2015/10/27 |